☆ 官 邸  日 記 ☆ ― Prime Minister Of Japan’s Diary ? ―
2004-08-19
 
【平成16年8月18日(水)】
【午前・午後】東京・高輪の高輪プリンスホテルで静養。終日、来客なし。


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巷はアテネ五輪一色。入賞選手が表彰台に立ち、背後にたなびく「日の丸」そして「君が代」。なぜか異国の地であると胸にジーンとこみ上げてきて、目頭が熱くなる。やはり日本人だなと自覚する一瞬だ。応援の日本人は皆、日章旗を手に直立不動で「君が代」斉唱している。

国内では学校行事で「日の丸」・「君が代」がいつも問題になる。海外で邦人は「日本人」を強く意識し「愛国心」を持っている ? 海外メディアが理解不能と伝えているが、これが日本人気質なのであろうか ?

五輪で民族意識を高め、政治的に利用した最たるものはヒットラー率いるナチス・ドイツ。日本の現政権もどことなく似通っている(?)ようでもあり危惧している。心配性かもしれないが・・・・・・・。

ある新聞が「政界五輪」特集を掲載中だ。昨秋の総選挙、『選挙王は誰・・・・?』。
得票率(89.6%)・総得票数(181,747票)・2位との票差(160,568票)で見事に3冠王に輝き「金メダル」を手にしたのは、ナント現職総理でも閣僚・党三役経験者や党首クラスの大物政治家でもなかった。

古本伸一郎代議士(愛知11区・民主党・当選1回)、彼の名をご存知の方はよほどの選挙通か地元選挙区関係者だろう。(本人には失礼)

まだ、1年前はトヨタ自動車の若手社員だった。愛知11区は世界のTOYOTAのお膝元、愛知県豊田市を中心とした選挙区で愛知民主の金城湯池。やはりトヨタ労組出身の代議士だった伊藤英成氏の後継者。香川県高松市出身、立命館大学法学部卒の39歳。トヨタ労組が強くて自民党が候補者擁立を断念したほど、組合組織がしっかりしていることが幸いした。

得票率だけ見ると、2位:今村雅弘(佐賀2区・自民)、3位:安倍晋三(山口4区・自民)、4位:二階俊弘(和歌山3区・保守新党-自民)、5位:堀内光雄(山梨2区・自民)となり蒼々たる顔ぶれが並ぶ。

選挙区が安定しているということは政治家にとって最もラッキーなこと。次期選挙を気にすることなく政治家本来の政策をしっかりやっていただきたい民主党の有望なルーキーである。

同じく愛知県選出、弱冠29歳で初当選、「議会の子」の秘蔵っ子としてかわいがられ「サイフを落としても○イフは落とすな !!」と文人政治家、井出一太郎に言わしめた水玉宰相。

早大雄弁会時代、「○イフの前に○イフなし、○イフの後に○イフなし」と時子山早大総長が感嘆した弁舌も今では全くさえず、全盛期には選挙に滅法強く選挙中、全国遊説で自分の選挙区入りは殆んどなし。だが、いつも圧倒的強さでトップ当選。

今は、体調が思わしくないのか、前回総選挙では無名の民主新人が惜敗率で復活当選。自民復党し今年1月2日でめでたく満73歳、ということは 自民党内規で比例立候補できず。(あの大勲位、中曽根氏も涙の勇退)

地元では、次回は無理だと勇退勧告 ?! 晩節を汚しては・・・・・・。(もうグチャグチャに汚している ?)

最後に政界トリビアをひとつ、歴代総理経験者で総理歴任後、落選したことのある人は・・・・・・?

答え:石橋湛山氏(昭和38年・第30回総選挙)

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