☆ 官 邸  日 記 ☆ ― Prime Minister Of Japan’s Diary ? ―
2004-08-31
 
【平成16年8月30日(月)】
【午前】東京・高輪の高輪プリンスホテルで静養。来客なし。

【午後】2時、竹中平蔵金融・経済財政担当相。2分、江利川毅内閣府事務次官。33分、竹中、江利川両氏退室。6時21分、高輪プリンスホテル発。54分、東京・西新宿の東京オペラシティ着。「アジア ユース オーケストラ」演奏会鑑賞。9時13分、東京オペラシティ発。33分、公邸着。


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民主党代表選が30日告示され、立候補締切り時刻の午後4時までに推薦人20名を確保し届け出たのは岡田克也 現代表のみで無投票再選が確定。9月13日の臨時党大会で正式決定する。

岡田代表と距離をおく小沢一郎前代表代行や鳩山由紀夫元代表は推薦人にはならなかったが、菅直人前代表は推薦人に名を連ねた。

その小沢前代表代行、来月5日の民主党の小沢シンパ1,2回生代議士の勉強会「一新会」研修会で『小沢ビジョン』政策構想を披露予定。
第1部 「どうやって日本を立て直すか」 ・ 第2部 「どうすれば自民党に勝てるか」 の2本立てで、いまひとつ政権構想が明確でない岡田代表へのあてつけかも・・・・・・・・ ?!


 ☆ 政党を麺類に例えれば・・・・・・・・(強引な引用は平にご容赦を !!)


【民主党】

行列のできる「ラーメン」:こだわりのスープ、麺、そしてお取り寄せの具を使用。マスコミに取り上げられると行列ができるが一時しのぎ。一流の具材にもかかわらずうまく絡み合わず味も大味。

【公明党】

ズバリ「蕎麦」:福祉にこだわった十割り蕎麦。アレルギーのある方も多く好き嫌い極端。

【社民党】

「素麺」:細くても切れそうで切れず、根強いファンが存在。

【共産党】

トンビに油揚げをさらわれて「素うどん」:いろんな実現(不)可能 ? な政策を並べ立てて関心を引いていたが、他の政党に横取りされて今や人気凋落。

【自民党】

【味噌煮込み】:ゴッタ煮の中にいろんな具が混ざり合っているのは、民主「ラーメン」と同じだが半世紀近く煮込んでいくと味もまろやかに。時には「自由」なスパイスや「ホシ(ュ)トウガラシ(ン)」を入れるもアクの強いドロドロ味噌には歯が立たず。


  ※
     さあ、なが~い !! 、夏休みも終わり永田町の「メンメン」も帰ってきた。    
     波乱に満ちた秋の始まり。    
     この界隈で「細く」・「長く」生きていくのは、なかなか難しい。

2004-08-30
 
【平成16年8月29日(日)】
【午前・午後】東京・高輪の高輪プリンスホテルで静養。終日、来客なし。


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ついに平成研究会(旧橋本派)に司直の手が入った。日本歯科医師連盟(日歯連)から1億円の政治献金を受けながら政治資金収支報告書に記載しなかった政治資金規正法25条違反(虚偽・不記載)容疑で会計責任者を逮捕、旧派閥事務所などを家宅捜索し関係書類を押収した。橋本元総理の参考人聴取も行われる予定だ。

昭和47年(1972)の旧田中派結成以来、「数は力、力は金」と常に権力中枢に君臨してきた。ロッキード事件・リクルート事件・東京佐川急便事件といつも負の連鎖とも隣り合わせの連続でもあった。

また、逮捕された会計責任者は故小渕恵三元総理の公設秘書を30年ちかくつとめたのち、小渕元総理の死後、派閥事務局長に就任した温厚でまじめなベテラン秘書。今回の小切手での政治資金処理方法も当然熟知していたハズ。
「うっかり忘れていた」とは考えられない、上からの何らかの指示があったと考えるが当然。

にもかかわらず、「すべて自分の責任」とは秘書の 『 鑑 』 と言いたいところだが、社会の世相を映す 『 鏡 』 としたら情けない。

今後の徹底した捜査究明に期待したい !!

2004-08-29
 
【平成16年8月28日(土)】
【午前・午後】東京・高輪の高輪プリンスホテルで静養。終日、来客なし。


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26日 東京都港区の新高輪プリンスホテルで営まれた故鈴木善幸元首相の内閣・自民党合同葬に際しての文部科学省通達が教育現場に波紋を広げた。

事の発端は、文部科学省が8月10日、閣議決定に基づいて「弔意表明について」との文書を都道府県教委などに通達し半旗掲揚などを求めた。
葬儀当日の26日、官公庁では弔意を示す半旗や弔旗掲揚。

学校現場でも各都道府県教委からの下達により学校長や教頭など管理職が半旗掲揚を行ったところもあったが、入学式や卒業式などのような強制や追跡調査などはなく夏休み中ということもありあまり、混乱は生じなかった。

しかし、日本教職員組合(日教組)は「弔意の強制、故人の冥福を祈ることは各人の心の在り方で教育現場には相応しくない。」と批判し反発。

一方の合同葬共催者、自由民主党。ある地方の党県支部連合会(県連)事務局長曰く「県連として代表者の参列と弔電手配はしたが、半旗掲揚要請は党本(党本部)からなかったので・・・・・」と歯切れが悪い。
県都中央の官庁街ド真ん中にある県連ビル、周辺の官庁は半旗掲揚にも拘らず屋上に燦然とたなびく日の丸と党旗は、あまりの皮肉。

日教組もこの問題、あまり 『長 期』 にわたり 『反 旗』 を翻さないほうが得策では・・・・・・・・・・・・・・・。

2004-08-28
 
【平成16年8月27日(金)】
【午前】東京・高輪の高輪プリンスホテルで静養。来客なし。

【午後】6時1分、東京・永田町のキャピトル東急ホテル。ホテル内の「村儀理容室」で散髪。8時40分、高輪プリンスホテル宿泊。


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23日(月)放映、テレビ朝日系「TVタックル」でビートたけしが、「今、歴史物に凝って天下分け目の関ヶ原合戦の本を読んでいるが、公明党って『小早川秀秋』じゃない !!」と意味深な発言。



【小早川秀秋】

豊臣秀吉 正妻、北の政所の兄・木下家定の子。
3歳で秀吉の養子となり後に小早川隆景と養子縁組。

慶長5年(1600)9月15日 「関ヶ原合戦」当日、最初は西軍に属し松尾山布陣。
西軍からは秀頼元服までの関白職、東軍からは上方での二国領有のお誘い。どちらも好条件ながら組せず山の上から高みの見物。

業を煮やした東軍・家康が松尾山に決断を促す威嚇射撃敢行。脅しに驚いた秀秋軍は東軍に寝返り、西軍・大谷吉継軍襲撃。西軍は総崩れとなり東軍・家康の勝利に終わった。
合戦後、東軍勝利の最大功労者として備前・美作55万石、岡山城主となったが21歳にて病死。その死にはいろいろな風説あり。

その公明党憲法調査会が「平和主義の原点を貫き、9条堅持」を打ち出した。従来からの主張である時代に即した『加憲』からも9条をはずす。
また、国立追悼施設建設に向けた調査費を来年度概算要求に盛り込むよう細田官房長官に申し入れたが、政府は翌日、来年度調査費計上はしないと表明。

この2件とも公明党の責任者は、次期入閣候補者であるプリンス 太田昭宏幹事長代行。憲法や教育基本法などでの党の独自性を大切にした基本政策を重要視している。

公明党の最大支援組織 創価学会には自民党との連立後、「自民党の補完勢力となり独自性喪失、埋没ぎみ !!」と手厳しい。各種選挙での自民党支援、にもかかわらず憲法で自民に押し切られ、靖国代替の国立追悼施設建設NO !!では憤懣やるかたない。

コイズミの神通力が弱まり何時までもつか? 微妙。岡田 民主党も風に乗れば勢いがつくが党内事情複雑。
となれば、両党から距離を置き党の独自性を強くアピールし第三極転進も選択肢。

しかし、政権与党の旨味は投げ出したくない。そこで神崎 現執行部続投で様子見し岡田 民主党が政権とれそうならパートナーチェンジとなる。

ドイツにも自由民主党(FDP・日本の自民党は英語略、LDP)がある。西ドイツ時代からの自由主義を掲げる中道政党である。西ドイツは、1949年5月のドイツ連邦共和国発足以来、同年8月 総選挙でアデナウアー党首率いる中道左派の社会民主主義政党 キリスト教民主同盟(CDU)が第1党となり初代首相就任、以来20年にわたり政権(3人の党首)を担当してきた。

ところが、1969年野党第1党 ブラント党首率いる中道右派の保守主義政党 社会民主党(SPD)が、西ドイツ 自由民主党(FDP)と組んで連立内閣を組閣。ブラント(1974年 首相秘書だったギョームが東ドイツスパイと判明した「ギョーム事件」で引責辞任)―シュミットと2代の党首がFDPとの連立で政権を担った。

1982年 総選挙後、FDP(西ドイツ 自由民主党)が離反。今度はキリスト教民主同盟(CDU)と組んでコールCDU党首が首班の連立内閣へ・・・・・・・・。(現在のシュレーダー政権〈1998年~〉はCDUと緑の党/連合’90との連立)

いつも東西冷戦の狭間、西ドイツ政治のキャスティングボードを握っていたのがFDP(西ドイツ 自由民主党)だったが、「節操がない・大臣ほしさ・与党ボケ」など世の批判を『常に国民の利益優先の現実路線』とかわし政権中枢に君臨し続けた。

誰だい !! 、どこかの国にもよく似た政党があると言うのは・・・・・・・?

そこのお前さん、『FDP』は「西ドイツ 自由民主党」のことだよ。
ダメだよ、『ファンの○作にペーこらする党』なんて訳しちゃ・・・?!

  ※ 本日の配信遅配を深謝し奉る。

2004-08-27
 
【平成16年8月26日(木)】
【午前】10時11分、東京・東五反田の旧正田邸跡地に完成した公園「ねむの木の庭」を見学。 10時31分、官邸で谷垣財務相、細川財務次官。続いて甘利明衆院議員。 11時30分、森本公誠東大寺別当。
【午後】1時35分、新高輪プリンスホテルで故鈴木善幸元首相の内閣・自民党合同葬。 4時47分、官邸で経済財政諮問会議。 7時10分、冬柴 公明党幹事長。 7時56分、六本木ヒルズ内の日本料理店「小山」で扇参院議長と、青木参院議員会長、草川 公明党参院議員会長ら与党 参院幹部。 10時13分、高輪プリンスホテル着。宿泊。


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総理の北方領土視察が9月2日と決定。航空自衛隊入間基地(埼玉県)から空路、根室入りし根室 花咲港から海上保安庁巡視船に乗船し海上から視察予定。午後、根室市の道立北方四島交流センターで元島民らと懇談。

現職総理の北方領土視察は過去2回、平成13年の森喜朗前総理と昭和56年の故鈴木善幸元総理。いずれも航空機等による上空視察だった。

その鈴木善幸元総理(7月19日死去)の内閣・自民党合同葬が、26日 東京都港区の新高輪プリンスホテルで営まれ、皇族・歴代総理はじめ海外・国際機関などから2千人が参列。

『等しからざるを憂える』という政治理念で昭和55年6月のハプニング解散-衆参W選挙中の大平総理急逝後の党内混乱のなか「和の政治」を掲げ総理就任、挙党体制確立に腐心した。

初当選時は旧日本社会党所属、2回目の選挙から地元後援者の要請で保守政治家に転身。岩手県の網元の出身であったこともあり、長年にわたり農林『水産』族として活躍、日ソ漁業交渉など農相(当時はまだ農水省ではなかった。初代農水大臣は中川一郎氏)として尽力。また、自民党内ではウルサ型ばかりの総務会を束ねる総務会長を何度となく歴任、党内融「和」の達人でもあったが、ときには三木内閣末期のいわゆる「三木おろし」時、江崎真澄元副総理などと「挙党協」設立し倒閣の先頭に立ったこともあった。

名前の通り善人で「ゼンコー」さんと愛称で親しまれ、本当によい人であったが総理としては米国の不興を買い退陣せざるを得なかったのは不本意であったかもしれない。

後任の中曽根総理が当時のレーガン米大統領との「ロン・ヤス」の個人交流を核に親米政権として「不沈空母」発言まで飛び出すタカ派路線まっしぐら。これは現総理とブッシュ大統領との関係とも酷似。

結局、戦後60年近く経ても米国の顔色を伺いながらの政権運営、何も沖縄県に限ったことではなく日本全土がいまだにGHQ軍政下並みであるかもしれない。

「その通り !!」と頷き相槌をうつは『2015年 日本復活ビジョン』を発表し30日告示 民主党代表選挙での無投票再選を狙う岡田克也 現代表。

だが、あなたも参院選勝利(?)後の初の臨時国会をすっぽかし訪米。

帰国後、小沢一郎前代表代行に『イッチャン』モンつけられたではありませんか・・・・・ ?

2004-08-26
 
【平成16年8月25日(水)】
【午前】10時49分、官邸着。 11時10分、竹中経財・金融相。この後、防衛庁の西川人事教育局長、先崎、石川新旧統合幕僚会議議長ら。

午後】12時9分、山崎官房副長官。 2時27分、海老原外務省北米局長。 3時4分、道路関係四公団民営化推進委員会の猪瀬委員。 4時46分、ウガンダのヌシバンビ首相。 5時31分、稲嶺沖縄県知事、茂木沖縄・北方対策担当相。茂木氏が残る。 7時17分、ホテル西洋銀座内のイタリア料理店「アトーレ」で杉浦、山崎、二橋各官房副長官ら。細田官房長官が加わる。 9時49分、公邸着。


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沖縄での米海兵隊大型輸送ヘリ墜落事故で、「夏休み」という理由で面会を拒んできた総理がやっと稲嶺 沖縄県知事と会談。
沖縄県民が強い憤りを感じていることを実感、「沖縄の駐留米軍基地問題は沖縄だけの問題でなく日本政府全体の問題だ !!」と歯切れだけは良いが、稲嶺知事が要請した飛行停止など具体的な内容(8/24付掲載 参照)についての回答はいつもの如く抽象的なワンフレーズポリティクス。

沖縄米軍ヘリ墜落問題が何ら解決に進展せぬなか、今度は「北方領土」視察ときた。いつもの如き、目くらまし政治復活である。まるで相撲の奇手『猫だまし』手法だ。
北朝鮮拉致・三位一体改革・郵政民営化・年金・自衛隊イラク派遣問題・・・・・・e.t.c。
全て手詰まり、閉塞感のみが漂うむなしさ、もう小泉マジックの種も尽き果たしたかという矢先、そして夏の高校野球が終わり、アテネ五輪閉幕が近づきつつある絶好の機会を狙い、「国連安保理 常任理事国入り」表明し今度は「北方領土」ときた。

ずいぶん前より、その兆候はあった。YKK時代からの盟友、山崎拓前副総裁が総理の北方領土視察の可能性をかなり以前から言明していた。

来年、プーチン露大統領訪日もあり総理視察が吉と出るか凶と出るか慎重に検討していたことだろう。(政府部内では北方領土訪問まで検討されていた時期もあり。)

現職総理による北方領土視察は、鈴木善幸、森喜朗氏に次いで3人目。両氏はヘリによる上空視察。海上からの総理視察は初めてだ。

総理の「北方領土」視察が発表された日、この問題に大変熱心に取り組んでいた元政治家の裁判が結審した。あっせん収賄罪などに問われた鈴木宗男元北海道・沖縄開発庁長官は最終意見陳述で改めて「無実、政治的逮捕」と涙ながらに述べる。判決は11月5日予定。

あの頃の劇場型政治の主役たちは、総理を除き表舞台から去った。マキコ元外相は総理と袂をわかち自民党離党-議員辞職-再選-民主会派入り。「ソーリー、ソーリー」の辻元清美元代議士も秘書給与詐取で逮捕、議員辞職。鈴木宗男被告も橋本派ニューリーダー三羽烏の実力者であった頃の面影はない。議員人生も「いろいろ」である。

日歯連(日本歯科医師連盟)事件で東京地検特捜部は、1億円小切手を政治献金として橋本元総理が受領しながら政治資金収支報告書に記載しなかった問題で旧橋本派(平成研究会)の当時の会計責任者を政治資金規正法違反で強制捜査に乗り出す。

提供された金額が大きく、全容解明が必要との判断をした模様。既に橋本元総理の政策秘書からの聴取も終了し橋本元総理本人からの事情聴取も必至だ。

いよいよお尻に火が着いた、今度は何処に飛び火するかわからない。

戦々恐々かと思いきや、25日昼、当の本人である橋本元総理、自ら会長を務める超党派「地球環境国際議員連盟」の議員5人とともに民間NPOが都市部のヒートアイランド現象を少しでも和らげるため全国的に呼びかけている「打ち水作戦」に参加し国会内駐車場に水撒き、路面温度が下がることに感心。

口の悪い記者連中、『1億円受領疑惑』の火消しのための水かけでは・・・・・・・・・・?!

2004-08-25
 
【平成16年8月24日(火)】
【午前】9時20分、党本部で役員会。10時1分、官邸で閣議。続いてイラク・サマワで活動する自衛隊ビデオ鑑賞。この後、細田官房長官、茂木沖縄・北方対策担当相。入れ替わりに竹中経財・金融相。11時51分、政府・与党連絡会議。

【午後】1時59分、西田外務省総合外交政策局長。 2時26分、防衛庁の飯原防衛局長、太田情報本部長。続いて兼元情報官。 3時2分、梶原拓全国知事会会長ら地方六団体代表、麻生総務相。総務相が残る。この後、坂場外務省中南米局長。 4時37分、二橋官房副長官。 5時2分、経済財政諮問会議。 7時35分、ホテルニューオータニ ガーデンコートで日本経団連の奥田会長、評論家の田中直毅氏ら経済界の「首相を囲む会」。 9時25分、公邸着。


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約2週間に渡った総理のなが~い夏休みも終了。活動再開、早くもアクセル全開だ。閣議、党役員会そして経済財政諮問会議と重要会議が目白押し。
夏休み前、官邸主催会議の削減(現在、68あるらしい)指示を出していた総理だが、容易なことではない。本をただせば、総理が政策決定の主導権を与党から官邸に移した「官邸主導」方針が原因。1年間、全く開催されぬ懇談会や報告書が店晒しの有識者会議など先ずは官邸より行政改革をとの声もしきりだ。

「現行憲法の枠内で国連安保理の常任理事国入りを目指す !!」と国連総会演説(9月21日予定)で強い決意表明。国連創設60年を迎える来年、実現させたい意向が滲み出ている。今まで、この問題には消極的とも思われていた総理が大きく踏み出し前進した発言に変わった。

「一周遅れの議論は止めてくれ !! ・ 纏らないなら自分で決断する。」と党役員会で総理。党内の反郵政民営化の動きにイラだちは隠せない様子。怒りの矛先となった額賀政調会長や青木参院議員会長は党内手続きの尊重を求めるにとどまった。

旧盆の13日午後、沖縄県宜野湾市で起きた米普天間基地 海兵隊所属の大型輸送ヘリコプターが沖縄国際大学キャンパス内に墜落。米軍は日米地位協定をたてに日本側現場検証を拒否、残骸撤去。地元の強い反対、抗議をよそに「海兵隊のイラク派遣に必要」との理由から原因究明や再発防止策もなされぬままの飛行再開となった。

19日上京した稲嶺 沖縄県知事や伊波 宜野湾市長は官邸に赴き、米軍機の飛行停止要請のため総理との面会を求めたが「夏休み」という理由で希望は叶えられなかった。

何が大切で重要なのかをよく認識していただきたい。(不謹慎な表現かもしれないが)パフォーマンス好きの総理ならばすぐにでも現地、沖縄へ飛ぶぐらいのことお分かりのハズ。
やっと今になり25日午後、稲峰知事との会談セット。とき既に遅しの感は否めない。

沖縄県民はじめ政府、与党からも大きなブーイング。野党はもっと手厳しい。稲嶺知事は米軍機の飛行停止や普天間飛行場の早期返還、日米地位協定見直しを要請するものと思われる。当然のことだ。

総理の今までの政治行動や姿勢は、歴代内閣をはるかに超越した「親米派」だ。神奈川11区、自ずと知れた総理の選挙区である。終戦までは軍都、横須賀として栄え戦後は米第7艦隊の母港。歴史をさらに遡ると武力をチラつかせ開国を迫ったペリー米海軍提督が上陸したのもここ浦賀である。父、純也氏はこのような選挙区において防衛庁長官を歴任。

そう考えれば、イラク問題でのブッシュ支持、自衛隊派遣O.Kも頷けるし厳しい海外メディアは米国のエージェントと総理を表現するところもある。

故郷が戦場となり多くの犠牲者を出し返還30年を経ても米軍政下並みの扱いを受けている沖縄県民と「いろいろ」と美味しそうな「米国との固いきずな」を想像させる総理との間には大きな隔たりがある。

9月、総理は訪米し国連総会で安保理 常任理事国入りを強く表明するものと思われるが、自国民の生命・財産ひとつ守れない国家が国連において1等国扱いされるのだろうか ?訪米時、盟友ブッシュ米大統領との会談が行われるのであれば日本国 総理として「YES/NO」は明確に伝えるべき。

さもなくば、父の仇と米国憎しのマキコ元外相の言うがごとく「もう(総理は)レイムダックよ !! 何時までもつの・・・・?!」

求心力を失ったら総理、「タカ」派どころか、皆に「カモ」にされますぞ !!
これは鳥インフルエンザより恐ろしい・・・・・・・・・ ?!

2004-08-24
 
【平成16年8月23日(月)】
【午前】東京・高輪の高輪プリンスホテルで静養。終日、来客なし。

【午後】9時39分、東京・品川の公邸着。


  ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

「士志の会」のメンバー(古賀誠元幹事長、麻生太郎総務相、平沼赳夫前経産相、高村正彦元外相)たちがポスト小泉で動き出した。

平沼前経産相は「この国が存在する価値とか、国のあり方とかを原点にやっていく政治に切り替えるべきだ」と総理の政治手法を批判。

一方、高村元外相は軽井沢の派閥研修会で「(総理は)政策の説明責任をきっちり果たしていない。」と政治姿勢に疑問を呈した。

総理のなが~い夏休みも今日(23日)まで。いよいよ政界、秋の陣スタートである。

打倒、田中-竹下派支配を合言葉に結成されたYKKトリオ。その後の3人の歩みは将に「人生いろいろ」。

保守本流の派閥領袖は「加藤の乱」で失脚、離党そして議員辞職。昨秋の総選挙後、復党したが今や往時の勢いなど全くない。

もう1人の副総裁・幹事長経験者は「いろいろ」でなく「エロエロ」で女性がソッポ。大先輩、大野伴睦元副総裁の言葉のごとく「サルは木から落ちてもサルだが・・・・・」でタダの人になってしまった。

一番総裁のイスに遠かった派閥領袖でもなかった「変人」が総理となった。運命とは皮肉なものだ。

安倍幹事長や石原国交相に代表される「NAIS」な若手に追い上げられ「士志の会」の4人組も苦しい立場。いよいよ正念場となり存在感を強く誇示したいところだ。
はたして4人組の将来は如何に・・・・・?

昔、ある国に『4人組』なるエライ人たちがいて、あーせい、「コーセイ」と権力を思うがままに動かし反対派の「トウ」さんなどは大変ひどい目にあいましたが最後は人民から「モー」沢山と失脚しました。

「士志の会」、4人組がこのような運命を辿りませんことを・・・・・・・・・。

2004-08-23
 
【平成16年8月22日(日)】
【午前・午後】東京・高輪の高輪プリンスホテルで静養。終日、来客なし。


 ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

自公民3党の国対委員長が仲良くイタリア・トルコへの外遊に出発。憲法改正の調査・研究目的だ。院内での親睦を深める55年体制時代からの慣例であったが、与野党馴れ合いとの批判から2000年以降は中断されていたもの。

昔は外遊挨拶に野党議員も官邸に赴けば、官房報奨費(内閣機密費)から分厚い餞別の封筒が渡されたもの。(佐藤、田中時代は良かったなぁ !! 同行記者にもチャンと出てましたよ・・・・。今は、秘密・・・・・・?!)

川端達夫 民主党国対委員長は「研鑽のため、批判は論外 !!」と言い切るが『呉越同舟』、与党サイドの術中に既に嵌った感は否めない。

総理側近の中川秀直 自民党国対委員長、夏休み中も静養先ホテル内のフランス料理店で総理と会食。
次期党幹事長との噂もあるなかなかのやり手だ。(道理でよく女性にモテるわ・・・・)

すでに来年以降の大きな政治日程となりうる『憲法改正』を視野に民主党をも介入し組み込む序章ではないか ? との観測もしきり。

7月19日から23日までの訪米に樽床伸二 民主党国対副委員長を同行させ、アーミテージ国務副長官と
の会見にも同席させた。これも民主党中堅・若手介入対策の布石との見方が濃厚だ。

余談だが、この会見でアーミテージ国務副長官が「国連安保理常任理事国入りには憲法改正が絶
対 !!」発言が物議をかもし、ハト派リベラルの河野衆院議長はじめ護憲擁護派が一斉反発。

長年、日米関係に精通してきたアーミテージ氏には「ガイアツでしか変わらない国」との認識が強かっただけに意外であったことだろう。
発言より約1週間を経て訪米した岡田克也 民主党代表には「憲法9条はユニークであり日米関係の阻害要因にならず。」と見解修正した。

米国からの不当な圧力により、国内意見調整を強引に行うというようなGHQ占領下並みの政治手法は最早、時代遅れ。逆に国民の不満が鬱積し極端な国家・民族主義に走るような事態になれば、過去の不幸な過ちを繰り返すことにも繋がる、キケンなことである。

アーミテージ国務副長官は悟ったのかもしれない。(会見同席の樽床代議士はア長官の真摯な個人的見解であり決して高圧的に合衆国政府としての外交圧力ではなかったと擁護しているのだが・・・・・・・。)

逆に岡田民主党代表の方が、「憲法改正してPKO武力行使参加」との考えを示し帰国後、小沢一郎 前民主党代表代行らから猛烈な批判をあびることになった。

小沢氏は22日、主宰する「小沢一郎政治塾」でも『PKO武力行使、改憲不要』と強調し内閣法制局の憲法解釈を「論理的に間違っている」とも批判。
週明け代表選出馬表明の岡田氏がどのような対応に出るのか注視したい。
場合によっては無投票再選どころではなくなるかもしれない。

まさに「法制局」とも揶揄される厳格主義の岡田民主党代表にとっては党内PKO(平和維持活動)が急務、とんだ「ガイアツ」を抱え込んでしまったのかもしれない。

2004-08-22
 
【平成16年8月21日(土)】
【午前・午後】東京・高輪の高輪プリンスホテルで静養。終日、来客なし。

 
  ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

台風15号に影響したフェーン現象にて連日、猛暑の東京を離れ、暑さには定評あるナゴヤに覚悟して降り立ったものの杞憂に終わる。台風一過の青空の下、秋風を思わせるような心地よい爽やかな風は早、初秋の趣きである。

今、日本で一番元気な熱気ある街『NAGOYA』。しかし、その道程は安穏としたものではなかった。巷ではアテネ五輪の話題で沸き、五輪関連商品が街に溢れるオリンピックイヤー真っ盛りだが、ここナゴヤは少し違う。
来春開幕の愛知万博 「愛・地球博」のこともあるが、ある苦い挫折の記憶を思い出したくないからかもしれない。

1988(昭和63)年開催を決めるIOC理事会。「セオル !!」(ソウル)との発表に呆然と立ち尽くす日本人の一団がいた。本命・確実といわれ遙々、ナゴヤからやって来た幻となった「ナゴヤ五輪招致委員会」一行。時に1981(昭和56)年のことであった。

当時のN愛知県知事は、招致失敗の責任をとり3期目出馬せず、引責。1988(昭和63)年ソウル五輪開催の年の11月に自ら死を選択した。当時、理由は様々に噂されたが誘致失敗が最大要因ではなかろうか。生真面目な彼らしい責任の処し方であったが誠に慙愧の念に堪えない。

N氏は名古屋市西区のミシン屋の生まれ。名門 旧制明倫中(現 明和高)-東京帝大法学部-旧自治省-愛知県庁-教育長-副知事-知事と登りつめたエリート自治官僚でまじめな秀才であったが、少し線が細かった。

国内においてもタレント タ○リに代表されるナゴヤを揶揄・軽視風潮によるバッシングが相次いだ。あの苦々しい時の瞬間から20年をへて、見事な復活を果たしたナゴヤに賞賛である。

戦国時代、信長-秀吉-家康の天下三大英傑を輩出した地域であるが、戦後の大『愛知・ナゴヤ』の礎を構築した立役者たちは以外にも、他府県出身者ばかりだ。

最後の官選知事から公選知事6期24年、戦後の中部圏の取りまとめ役としても大きな功績を残した大物知事、桑原幹根氏。(明治28年生・山梨県出身・岸-福田元総理に近かった)

内務技監から戦後、佐藤正俊名古屋市長(当時)の懇願で新生・名古屋の戦後復興・都市計画を指揮した田淵寿郎助役。(明治23年生・広島県出身)当時、「街のド真ん中に飛行場造るのか ?!」との猛烈な反対にあった今ではナゴヤ名物「100M 道路」や市内中心部近くにあった名古屋刑務所移転、市内の寺院・墓地の集約移転などで全市の20%をはるかに超える土地を道路・公園用地に費やした壮大な構想と勇断であった。

また、N知事の後任として4期16年知事を務め、中部新空港・愛知万博誘致に成功、勲一等をも授章したいつもザックバランで陽気そして気さくな鈴木礼治氏。(三重県桑名市出身)
世界のTOYOTA創業の祖、豊田佐吉翁もお隣り静岡県の出である。

排他的で外様はやりにくいと不評のナゴヤだが、真の実力を持つものには一目置き寛容である。
ナゴヤ人は、大抵謙虚でおとなしい気質。徳川御三家筆頭 尾張藩は濃尾平野の肥沃な地、温和な気候、天変地異の少なさをはじめ木曽の山川をも支配(江戸時代・木曽ヒノキの販売流通権と木曽三川の通行権)し武家はじめ町民、農民までもが裕福であった。燦然と輝く金鯱も伊達じゃない !!

当然一揆や騒動、飢饉などなく日本最大級の人口湖 入鹿池をはじめとする農業用水整備の大事業や生活の豊かさの中で生まれた茶道をはじめとする「芸どころナゴヤ」の町風、山車カラクリの発達は今のナゴヤの「モノ創り」文化の土壌となっているであろうか。

質素・倹約を旨とした8代将軍 吉宗時代(紀州藩出身)、将軍の座を争い敗れた尾張藩主 宗春公はナゴヤ城下のみ芝居や興行その他奢侈品を奨励し反抗。今の如くナゴヤだけが日本中で一番賑やかだったそうだ。
しかし、将軍の逆鱗にふれ、藩主蟄居。死後も許しが得られず明治維新に入るまで墓石に金網がかぶせてあった話は有名。
竹中金融相(和歌山県出身)が、UFJ銀行(ナゴヤ地盤の都銀:旧東海銀行が前身)を目の仇にするのも案外、当時からの県民意識の表れとの噂も・・・・・・・?!

大人しく謙虚で控えめな人が多いナゴヤで、自転車に旗竿括り付け「おかしいものはおかしいでイカンワ !!」と颯爽と街宣する少し毛並みの違った(失礼) 新ナゴヤ人、れっきとした尾張藩士の末裔 河村たかし民主党代議士(愛知1区)。あのテレビ朝日「TVタックル」の常連だ。

その河村代議士が『国破れて議員あり』(徳間書店・定価1,680円)を出版、「不公平年金番付」つきで好評発売中 !! である。
彼一流のユニークな政策満載で田中康夫長野県知事もご推奨。

22日には名古屋駅前の大手書店にて出版記念サイン会開催の熱の入れよう。
「ナゴヤから総理を狙う男」に逢いたい方、興味ある方 ― 彼流に言わせると「イッペン来てチョ~、本買って読んでマワナ、イカンワナモ !!」である。 

2004-08-21
 
【平成16年8月20日(金)】
【午前】東京・高輪の高輪プリンスホテルで静養。

【午後】5時57分、築地本願寺でジャーナリストの田原総一朗氏 妻 故節子さん通夜参列。 6時33分、ホテルニューオータニ内 すし店「久兵衛」で家族と夕食。 8時57分、品川プリンスホテル内 「クラブeX」でマジックショー観賞。 9時55分、高輪プリンスホテル着。宿泊。


 ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

「華氏911」のマイケル・ムーア監督が日本のマスコミ インタビューで、「(総理が)政治的偏向映画は見ない !!」発言に『知的人間なら、様々な意見や真実に好奇心を持つ。 真実に目を伏せ、無知なままでよい ? 自国民より最愛のブッシュとるのか。』と語る。

更に『戦争の恐怖を最も知っている日本は第二次大戦後、世界平和の松明的役割を果たしてきた。60年間後生大切にしてきたもの捨て去り、ブッシュに朝貢しより一層、安全な国になったのか・・・・・・?』とタカ派-米追随外交を痛烈批判。

小沢一郎 前民主党代表代行主宰の「小沢一郎政治塾」が19日から3泊4日の日程で東京都内で集中講義。自由党時代よりの若手政治家養成の登竜門。塾生より昨秋の総選挙、躍進した参院選での公認候補者を擁立した程、本格的なものだ。

嘗ての師匠、故田中角栄元総理直伝の若手・新人発掘作戦のひとつ。はたして将来、何人の「小沢チルドレン」議員が赤絨毯を踏むことができるか。
猛暑のなか、小沢氏の厳しい指導が続く。

一方、四国霊場をお遍路した菅直人前民主党 代表、今度は富士山登山に挑戦。17、18日両日に須走口から登頂成功。本人曰く「足には自信がついた」とか ?!
いつ総選挙でも大丈夫。

自らの高邁な政治理論や人生哲学をもとに「若手育成」や「自分を見つめなおす」両氏と対照的に現実路線を突っ走るのが、岡田克也 民主党代表。

9月の民主党代表選での無投票再選をめざし、党内各層の議員たちとの懇談を活発化。臨時会も閉幕し外遊ラッシュで夏休みムード一色の永田町でひとり黙々と汗をかいている。
「生まじめ」・「優等生」と評される彼らしい行動だが、宰相を狙う政治家に脱皮するなら人間的にもう一回りの政治的成長がほしい。

ガリ勉優等生が必ずしもみんなの支持で生徒会長にはなれないと同じことだが、あまり多くの 詭(奇)弁 ? ・ 強(狂)弁 ? 連発の「いろいろ」な人生観や哲学をお持ちの宰相も困り者なのだが・・・・・・・・。

2004-08-20
 
【平成16年8月19日(木)】
【午前】東京・高輪の高輪プリンスホテルで静養。

【午後】6時30分、同ホテル内 フランス料理店「ル・トリアノン」で中川国対委員長。同ホテル宿泊。


 ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

秋の政治日程が見えてきた。総理は9月13日~18日までブラジル・メキシコ両国訪問。メキシコではFTA(自由貿易協定)調印。
9月21日にニューヨークの国連総会で演説し、国連創設60年の節目となる来年が正念場となる国連安全保障理事会の常任理事国入りを強くアピール。9月23日に帰国の途につく。

川口外相も同じく国連総会に出席、帰国は総理より2日遅く、9月25日。
9月28日の定例閣議で閣僚辞表をとりまとめて同日中に内閣改造。これに先立つ27日に党役員人事断行説が有力。

内政日程は最大懸案の郵政民営化を8月末の経済財政諮問会議で基本方針を固め、竹中経済財政・金融相に9月上旬までに取りまとめさせ9月10日の閣議決定をめざす。

年金・郵政民営化問題が焦点となる秋の臨時国会召集は、新大臣・党役員決定後の10月上旬以降となる模様だ。

民主党代表選や内閣改造・自民党役員人事に隠れてあまり注目されていないが、政界ウォッチャーの関心の的はズバリ10月31日開催決定の公明党 党大会だ。
大会準備委員長は冬柴鉄三幹事長。

ということは、噂された冬柴幹事長の新入閣はなし。信濃町(学会本部)からは神崎-冬柴-北側の党三役留任のお墨付きが出たとか・・・・・?!
坂口厚労相はモーケッコーで退任確定。後任の入閣候補として浜四津・草川・太田氏の名が浮上。
なかでもプリンス、太田昭宏幹事長代行の初入閣が最有力。

神崎-冬柴体制継続は先の参院選での比例議席増や自民党執行部との太いパイプを持ち、与党内でのイニシャティブがとれるとの観測がある一方、将来の政界再編を睨み別人脈で民主党との連携を模索する向きもあり強かさも垣間見られる。

また、昨秋の総選挙、今春の衆院補選そして今夏の参院選での公明党-創価学会の集票能力が連立を組む自民党候補を大きく利する役割を果たした貢献度を背景に大臣ポスト増要求や民間人入閣者に学会色の強い法学者や文化人などを強く希求の可能性もあり。

いずれにしても連立友党を如何に処遇し、非学会国民には限りなく宗教色を感じさせないよう適正な人事配置とするか、思案のしどころだ。

この秋、最高の芸術作品となる総理の組閣、はたして『大作』となりましょうか・・・・?!

2004-08-19
 
【平成16年8月18日(水)】
【午前・午後】東京・高輪の高輪プリンスホテルで静養。終日、来客なし。


 ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

巷はアテネ五輪一色。入賞選手が表彰台に立ち、背後にたなびく「日の丸」そして「君が代」。なぜか異国の地であると胸にジーンとこみ上げてきて、目頭が熱くなる。やはり日本人だなと自覚する一瞬だ。応援の日本人は皆、日章旗を手に直立不動で「君が代」斉唱している。

国内では学校行事で「日の丸」・「君が代」がいつも問題になる。海外で邦人は「日本人」を強く意識し「愛国心」を持っている ? 海外メディアが理解不能と伝えているが、これが日本人気質なのであろうか ?

五輪で民族意識を高め、政治的に利用した最たるものはヒットラー率いるナチス・ドイツ。日本の現政権もどことなく似通っている(?)ようでもあり危惧している。心配性かもしれないが・・・・・・・。

ある新聞が「政界五輪」特集を掲載中だ。昨秋の総選挙、『選挙王は誰・・・・?』。
得票率(89.6%)・総得票数(181,747票)・2位との票差(160,568票)で見事に3冠王に輝き「金メダル」を手にしたのは、ナント現職総理でも閣僚・党三役経験者や党首クラスの大物政治家でもなかった。

古本伸一郎代議士(愛知11区・民主党・当選1回)、彼の名をご存知の方はよほどの選挙通か地元選挙区関係者だろう。(本人には失礼)

まだ、1年前はトヨタ自動車の若手社員だった。愛知11区は世界のTOYOTAのお膝元、愛知県豊田市を中心とした選挙区で愛知民主の金城湯池。やはりトヨタ労組出身の代議士だった伊藤英成氏の後継者。香川県高松市出身、立命館大学法学部卒の39歳。トヨタ労組が強くて自民党が候補者擁立を断念したほど、組合組織がしっかりしていることが幸いした。

得票率だけ見ると、2位:今村雅弘(佐賀2区・自民)、3位:安倍晋三(山口4区・自民)、4位:二階俊弘(和歌山3区・保守新党-自民)、5位:堀内光雄(山梨2区・自民)となり蒼々たる顔ぶれが並ぶ。

選挙区が安定しているということは政治家にとって最もラッキーなこと。次期選挙を気にすることなく政治家本来の政策をしっかりやっていただきたい民主党の有望なルーキーである。

同じく愛知県選出、弱冠29歳で初当選、「議会の子」の秘蔵っ子としてかわいがられ「サイフを落としても○イフは落とすな !!」と文人政治家、井出一太郎に言わしめた水玉宰相。

早大雄弁会時代、「○イフの前に○イフなし、○イフの後に○イフなし」と時子山早大総長が感嘆した弁舌も今では全くさえず、全盛期には選挙に滅法強く選挙中、全国遊説で自分の選挙区入りは殆んどなし。だが、いつも圧倒的強さでトップ当選。

今は、体調が思わしくないのか、前回総選挙では無名の民主新人が惜敗率で復活当選。自民復党し今年1月2日でめでたく満73歳、ということは 自民党内規で比例立候補できず。(あの大勲位、中曽根氏も涙の勇退)

地元では、次回は無理だと勇退勧告 ?! 晩節を汚しては・・・・・・。(もうグチャグチャに汚している ?)

最後に政界トリビアをひとつ、歴代総理経験者で総理歴任後、落選したことのある人は・・・・・・?

答え:石橋湛山氏(昭和38年・第30回総選挙)

2004-08-18
 
【平成16年8月17日(火)】
【午前】東京・高輪の高輪プリンスホテルで高校野球のテレビ観戦などして過ごす。

【午後】6時22分、東京・芝公園の増上寺。故河出英治前内閣府事務次官の通夜に参列。37分、高輪プリンスホテル。


 - ☆ ☆ ★ ☆ ☆ -

血を分けた兄弟ならぬ肝臓を分けた親子。そのときの『決断』が右傾化-タカ派-米国追随のキケン極まりない政権にブレーキをかけている。
生肝体移植の功績と親子の勇断であった。父、議長の話は昨日、掲載済だが福岡でも「憲法9条改正してまで国連常任理事国入り必要なし !!」とリベラル・ハト派議長の面目躍如。

一方、ご子息 太郎代議士が自民党再生を期し自由民主党神奈川県支部連合会 会長選挙に立候補。県連所属の全党員による会長選挙だ。県連、ひいては党本部再生のため必勝を期しご健闘を祈る !!
太郎代議士とは同志応援の地方遊説の時いっしょであったが、政治家一家の「お坊ちゃま」という感はなく礼儀正しく、まじめな青年政治家と感じた。しかし、スジが通らないことには真っ向から論戦を挑む。今夏の参院選後、あの青木参院議員会長の責任問題追求しかりである。さすがは一郎先生(河野一郎元建設相・中曽根元総理の師匠?)の孫だけあって立派なものである。

自民党 国家戦略本部が派閥解消などの党改革案を盛り込んだ緊急提言。派閥を通さず人事ができる「人事評価委員会」やシンクタンクの創設など党近代化を答申。閣僚が副大臣、政務官を指名する仕組みをつくり、秋の内閣改造・党人事で実現をめざす。閣僚が官僚以外から補佐官を登用できる「政務官室」創設も検討。

戦略本部事務局長は杉浦正健官房副長官、総理側近だ。小泉色が色濃く出た内容である。要は大臣も派閥順送りノー、副大臣・政務官しかりである。「オレ(総理)のいう事を聞け !!」 まさに『オレ流』である。

すべて官邸の一本釣りで政策担当能力のある実務者・適格者と聞こえは良いかもしれないが、その影で人気取りパフオーマンス入閣や好き嫌い人事が横行。入閣適齢期のセンセイ方の官邸詣や猟官運動が盛んになるばかりである。

このところ求心力低下の総理、念願の派閥解消(とりわけ打倒 !! -旧橋本派-)と人事で主導権を握り権力集中そして支持率アップと一石三鳥の名案だが、派閥はダメで「なかよしトリオ(組)」は大いに結構と女性艶聞で落選中の領袖や「アンタは大将だからしシッカリしなきゃ・・・。」の復党者を民間人ポストで入閣だの、党の主要役職にとか・・・・・・?!

おっと、秋の内閣改造・党役員人事は極秘、絶密。
これ以上は口に『YKK』ならぬ「チャック」とします。

2004-08-17
 
【平成16年8月16日(月)】
【午前】10時48分、東京・銀座の歌舞伎座で歌舞伎「元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿」など2幕鑑賞。

【午後】 2時10分、高輪プリンスホテル着。 7時14分、新高輪プリンスホテル内のイタリア料理店「イル レオーネ」で家族と夕食。 9時26分、高輪プリンスホテル着。宿泊。


 ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

「いつ見ても、涙が出る。良かった !!」と忠臣蔵鑑賞の総理。涙流して拍手喝采、興奮冷めやらぬ様子だったとか。
忠臣蔵とは、仇討ち推奨の『プロパガンダ芝居』では・・・・・? ムーア監督の「華氏911」も見て涙ながらに盟(迷)友、ブッシュを擁護してほしかった。

全国戦没者追悼式での河野洋平衆院議長の追悼の辞。「中国をはじめとするアジアの近隣諸国の人々にも私たちの深い祈りをささげたい。」と具体的国名をも挙げて、すべての戦争犠牲者への鎮魂メッセージ、不戦の誓いとなった。

河野議長といえば、自民党(現在は党籍離脱)きってのリベラルなハト派。昨夏には10年間休眠状態にあった「アジア・アフリカ問題研究会」(A・A研)会長に就任し活動再開に漕ぎ着けた。

また、土井たか子議長以来10年ぶりに9月20日から6日間の日程で訪中。胡錦濤国家主席との会談も検討中だ。昨年来日の呉邦国・全国人民代表大会常務委員長への答礼訪問が名目だが、再三中国側から議長訪中の重要性の認識が外交ルートを通じて寄せられており、このところ靖国、尖閣、東シナ海天然ガス開発や直近ではサッカー・アジア杯での反日行動などギクシャクしがちの両国関係改善へと期待は高まるばかりである。

「私たちは亡くなられた方々がまぶたの裏に見た新生日本を裏切らずに造り上げているか、尊い犠牲を無にしていないか、不安が時折よぎる」と現在の対米追随のキケンなタカ派外交への警鐘と2度の世界大戦を経て地域統合を実現させたEU(欧州連合)を念頭におき「今後、我々アジアが歩むべき道を示している。」と中国をはじめアジア近隣諸国にもアピール。

さぁ、肝腎要の肝臓もリフレッシュ !! 外務大臣経験者のハト派議長、「三権の長」訪中は単なる儀礼ではない。タカ派-米国同調のキケン極まりない現政権に対して、対極に位置するハト派-リベラル議長の日本の良心としての『決断』に期待する。

2004-08-16
 
【平成16年8月15日(日)】
【午前】11時18分、静養先の東京・高輪の高輪プリンスホテルから東京・三番町の千鳥ケ淵戦没者墓苑。献花。27分、東京・北の丸公園の日本武道館。51分、全国戦没者追悼式。

【午後】1時16分、高輪プリンスホテル。4時、同ホテル内の宴会場「孔雀」でアテネ五輪柔道で金メダルを獲得した谷亮子、野村忠宏両選手を電話で祝福。杉浦正健官房副長官同席。10分、同ホテル内のラウンジ「光明」で杉浦副長官ら。


 ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―


【全国戦没者追悼式 天皇 陛下 お言葉】

 本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。
 終戦以来既に59年、国民のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、苦難に満ちた往時をしのぶとき、感慨は今なお尽きることがありません。
 ここに歴史を顧み、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。



【全国戦没者追悼式 内閣総理大臣 式 辞】
 天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、戦没者の御遺族及び各界代表多数の御列席を得て、全国戦没者追悼式をここに挙行いたします。
 先の大戦では、300万余の方々が、祖国を思い、家族を案じつつ戦場に散り、戦禍に倒れ、あるいは戦後、遠い異境の地に亡くなりました。終戦から、59年の歳月が過ぎ去りましたが、今日の平和と繁栄は、戦争によって心ならずも命を落とした方々の尊い犠牲と、戦後の国民のたゆまぬ努力の上に築かれています。戦没者の方々の御冥福を心からお祈り申し上げるとともに、衷心より敬意と感謝を捧げます。
 先の大戦において、我が国は、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。国民を代表して、深い反省とともに、犠牲となった方々に謹んで哀悼の意を表します。
 私は、過去を謙虚に振り返り、悲惨な戦争の教訓を風化させることなく、不戦の誓いを堅持します。我が国は、世界各国との友好関係を一層発展させ、国際社会の一員として、世界の恒久平和の確立に積極的に貢献してまいります。平和を大切にする国家として、世界から一層高い信頼を得られるよう、全力を尽くしてまいります。
 終わりに、御霊の安らかならんことと、戦没者遺族の今後の御平安と御健勝を心からお祈り申し上げて式辞といたします。

平成16年8月15日


【 海 行 か ば 】

作 詞 : 大 伴 家 持
作 曲 : 信 時 潔

海行かば 水漬(みづ)く屍(かばね)
山行かば 草生(くさむ)す屍
大君(おおきみ)の
辺(へ)にこそ死なめ
かえりみはせじ


【日本国憲法 第9条】

1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

(英 文)

1、Aspiring sincerely to an international peace based on justice and order, the Japanese people forever renounce war as a sovereign right of the nation and the threat or use of force as means of settling international disputes.

2、In order to accomplish the aim of the preceeding paragraph, land, sea, and air forces, as well as other war potential, will never be maintained. The right of belligerency of the state will not be recognized.

2004-08-15
 
【平成16年8月14日(土)】
【午前・午後】静養先の高輪プリンスホテル。終日、来客なし。


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108年ぶりに発祥の地に戻った第28回 近代オリンピック夏季アテネ大会 開幕。選手・役員総勢513人の大選手団が日章旗を先頭に堂々の入場行進。母国の栄誉のため「ガンバレ ! ・ ニッポン !!」

さて、永田町では特別の思惑をもって五輪観戦の方々もいる。第20回 参議院議員通常選挙は終わったばかりだが、3年、6年先の参院選比例代表選挙で大量得票が見込める有望新人発掘を目指す党・派閥役員たちである。

古くは東京五輪で「東洋の魔女」を率いた故大松博文氏、現職大臣では小野清子国家公安委員長兼内閣府特命担当大臣も女子体操団体 銅メダリスト。今回の参院選初当選の荻原健司議員も冬季五輪 2大会連覇の金メダリスト。スピードスケートと自転車で夏・冬両大会出場の橋本聖子議員や釜本邦茂元議員もサッカーで日本をメキシコ五輪で銅へと導いた。現役時代の華々しい活躍が人々の脳裏に焼きつき好印象が大いに国民受けするわけだ。

「ひとり忘れちゃ困る !!」と口をいがませ(失礼)、ベランベェ調で口を尖がらせているご仁を忘れていた。華麗なる一族、祖父は名宰相、岳父は元総理、妹は宮家へ嫁し、親戚辿れば日本の大方の閨閥と縁戚関係となりそうな元日本JC会頭。
政治家としても政策、実務とも家業(すぐ固まる)の如く手堅く、経済にも滅法強い偉いセンセイである。本当は平沼君に任せたいポストであったが、亀と引退し強引に息子に地盤を継がせた錘馗風眉毛のオヤジが反対し幸運にもポストが巡ってきたわけだ。

実はこのセンセイにはもう一つ華麗なキャリアがあった。モントリオール五輪 クレー射撃日本代表でもあったのだ。
先述した通り、政策・実務とも十ニ分、なにしろ一緒に総裁選に出たぐらいなのだから・・・・。
しかし、大磯の爺ちゃん譲りの口の悪さが物議を醸すが、正直すぎてあまりに発言が的を得すぎているのは元射撃代表としてなせる業からなのか・・・・? 
そういえば鉄砲にご縁があるらしく秘書官宅にタマが撃ち込まれたこともあったなぁ・・・・・。

主管大臣としてご苦労さん。例の民営化の件は平蔵に任せるとして、秋以降は議長就任で指導者不在のグループに戻ってガンバッテ頂きたい。

政界通の賢明なる読者はもう、お判りだろうか ? このモントリオール五輪 クレー射撃日本代表だった方を・・・・・・・・・・・・!?

2004-08-14
 
【平成16年8月13日(金)】
【午前】東京・品川区の公邸。

【午後】2時52分、東京・六本木のヴァージンシネマズ六本木ヒルズ。映画「ディープ・ブルー」観賞。この後、六本木ヒルズ内散策。5時24分、高輪プリンスホテル着、宿泊。


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センセイ方の外遊、衆参あわせて175人。今年度の海外視察は両院合計、5億3千万円也。当然の如く全て国民の血税である。
訪問国がバカンス中で、担当者が休暇でいない総務委員会視察や重要法案成立後でも・・・・と疑問視された国交委員会。どちらも、郵政、道路公団など民営化という重要案件を抱えての海外各事業視察名目。
また、今世紀最初(大時代的表現、2000年以来、4年ぶり)の与野党の国会対策委員のセンセイ方は仲良く一緒に、22日より10日間の日程でイタリア・トルコ訪問、欧州憲法改正調査・研究が主目的 ?

『恒例の視察、批判されることではない !!』とは、ある野党国対委員長の強弁。こんな発言が堂々と公器に掲載される事態、55年体制の自社馴れ合い国対政治と何ら変わりがない。「臨時国会会期は年金関連審議のため、最低1ヶ月必要 !!」と与党との交渉窓口責任者がこの有様では情けない。はなから出来上がったシナリオ通りの国会運営だ。

30日告示の民主党代表選で、無投票再選狙う岡田現代表。着々と党内有力者と会談し、党内世論掌握に動いている。
もし、イ○ンの役員が消費者を小バカにした傲慢な発言が表に出れば解職・降格は免れないだろう。再選(?)後の党役員人事では真っ先に国対委員長のクビの挿げ替えをお願い致したい。厳格な「原理主義者」・「法制局」といわれる貴方ならではの岡田采配(阪神ではないよ。)に期待する。

『税金で食っている議員・役人がラクして納税者がなぜ苦しんでいるのか ?!』とテレ朝人気番組「TVタックル」で正論をナゴヤ弁で吼えまくり、いつもハマコー氏の毒牙にかかり逆に玉砕(?)の民主党 河村たかし代議士(愛知1区)。
『国破れて議員あり』(徳間書店・定価1,680円)を出版、「不公平年金番付」つきで好評発売中 !! - 地方議員ボランティア化 - など彼一流の独創的でユニークな政策構想はまさに必見。
22日には地元、名古屋駅前の大手書店にて出版記念サイン会(要整理券)まで行う熱の入れよう。流石は、「ナゴヤから総理を狙う男」だけある超一流作家並みだ。

だが、「キャームラ(河村)さんなら、いーッモ自転車に旗立ててヨォ~『燃えろドラゴンズ』の曲でシニャ~(注:名古屋市内)走っとリャースでサインなら何時でもギョ~サンもらえるギャ~ナモ。」とは地元ナゴヤ市民の弁。 大衆政治家 - 気さくな55歳 - である。

ナゴヤ弁は表現・抑揚など難解だが、河村たかしディァ~ギシ著作本は標準語表記(?)で簡潔明瞭、正論でズバリ直言の内容。真夏日続きの盆休み、読後に一服の清涼感と国民皆が共感を覚えるであろう書風に彼の人柄が滲み出る。

『国破れて議員あり』 ― この夏、お薦めの一冊である。

2004-08-13
 
【平成16年8月12日(木)】
【午前】7時54分、戸山の国立国際医療センターで人間ドック。

【午後】3時25分、国立国際医療センター内で手術を受けたアフガニスタン出身のファテマ・タハールさん。 4時13分、東京・品川区の公邸着。


 ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―


「おかげさまで大丈夫です。健康です。」と総理。昨年はS状結腸ポリープを発見、切除。一国の総理が「前がん症状 ?」などでは大変。皆さま方も健康には十分にご留意を。
夏休みといえども流石、パーフォマンス総理。同じ医療センターで手術・入院中のアフガン内戦戦傷少女を激励・見舞い。

橋龍元総理が「アジア太平洋環境開発フォーラム」出席のため、17日からイランへ出国。 あれ・・・・・ ?! 東京地検が任意聴取でなかったけ ? まさかテヘランまで検事派遣するわけないだろうネ。

日歯連(日本歯科医師連盟)献金還流事件関連で今、話題の人Sセンセイ。国民政治協会経由の迂回献金に自民党本部事務局が関与していたという一部報道。より一層キナ臭くなってきた。

戦争関連といえば民主・岡田代表、全米で話題沸騰のムーア監督の「華氏911」試写会へ。「戦争を考える切欠になるので見ることをお勧めする」と総理を挑発。
「政治的に偏向したプロパガンダ映画で見ない。」と言い切り盟(迷)友(?) ― 〈総理だけが一方的に思い込んでいるフシがある。「ヨン様は、私だけのものよ !!・・・・」と宣っている中年女性と同じ。〉 ― を庇う総理とは対照的。

日本で同様の映画を製作すれば、監督は楽だ。総理は『ワンフレーズ・ポリティクス』、編集の手間が省ける1コマ政治だから・・・・・・?!

2004-08-12
 
【平成16年8月11日(水)】
【午前・午後】東京・品川区の公邸。終日、来客なし。


 ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

あぁ、眠い!!。「なでしこジャパン」よくやった。五輪初勝利。次の14日、ナイジェリア戦もガンバレ!!これから月末まで、このような状態が続くか? (政府も昼寝推奨します。でも国会と違い職場ではできないですネ。)
夏休み、毎度「内閣改造・党役員人事」話題では食傷ぎみ。

12日付 朝日新聞朝刊 「天声人語」。明治の文化人、坪内逍遥・二葉亭四迷が出てくる。どちらも今、日本で一番元気な街『ナゴヤ』、徳川御三家 尾張藩出身である。
「そうだ、次回新紙幣にはこの二人を肖像候補に入れよう。福井君(日銀総裁)に話をしておこう。」(次、新紙幣が出る時、自分たち今のポストにいるわけないか・・・? 奇跡か、いや鬼籍に入っているかも・・・・と考えれば、年金も郵政も先送りでもいいか?!)

話題がそれ、恐縮。この逍遥先生、「言文一致運動」で四迷によきアドバイス。幕末・明治期、「落語中興の祖」といわれる三遊亭円朝師匠を見習えと。人情、怪談ものが十八番だった、その円朝が亡くなったのが明治33年(1900年)の8月11日、享年62歳。
墓は東京・谷中の全生庵、「円朝まつり」開催されているとのこと。

全生庵といえば昨秋、引導を渡した中曽根元総理が総理在任中もしばしば訪れ、座禅をおこなったことで有名。無我の境地の中より新発想、新たな政策提起が泉のように湧き上がったとか・・・・?! (ご本人の後での回想 ? あの人いつもえぇ、カッコしィだから。オヤジ(福田元総理・旧群馬3区ライバル)がいつもいってたなぁ・・・・・)

怪談話といえば、政界にもつきもの。妖怪(失礼、晋三君のおじいさんを指しているわけではないよ。)、魑魅魍魎の類ばかり。天界(総理・総裁)目指して跋扈。運が悪いと地獄いや、疑獄に落ちてしまう怖いところ。橋龍さんも地検聴取必至、お悔やみ? 失礼、ご同情申し上げます。

「眼を閉て聞き定めけり露の音」は円朝の辞世。こんな心境になれるのは何時のことやら・・・・・・・・。

2004-08-11
 
【平成16年8月10日(火)】
【午前】9時56分、官邸。10時2分、閣議。17分、中川昭一経済産業相。23分、河村建夫文部科学相。35分、外務省の古田肇経済協力局長、上村司前駐イラク臨時代理大使。55分、山崎正昭官房副長官。11時6分、近藤剛日本道路公団総裁。25分、警察庁の漆間巌、佐藤英彦新旧長官。38分、細田博之官房長官、江利川毅内閣府事務次官。

【午後】0時17分、杉浦正健、山崎両官房副長官。1時53分、堀内光雄自民党総務会長。2時27分、小池百合子環境相。3時、外務省の吉川元偉中東アフリカ局長、古田局長、防衛庁の大古和雄運用局長。二橋正弘官房副長官、谷内正太郎官房副長官補同席。19分、西田恒夫外務省総合外交政策局長。4時2分、秋山収内閣法制局長官。22分、佐藤正久陸上自衛隊第1次復興業務支援隊長、先崎一陸上幕僚長。28分、石破茂防衛庁長官加わる。59分、竹中平蔵金融・経済財政担当相、江利川次官。5時23分、尾身幸次衆院議員。7時、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ。ホテル内の中国料理店「Taikan En」で二橋副長官、伏屋和彦官房副長官補らと会食。9時26分、東京・品川区の公邸。


-― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

「人生いろいろ」発言撤回をもとめた民主党議員の質問主意書に政府は「撤回必要なし」と閣議決定。プラス総理発言に『ヨイショ』ともとれる表現もあり。
当たり前のハナシ、どこに社長の非を認める取締役員会がある・・・・?!

堀内政調会長と会談。内容は言わずと知れた「9月人事」。
『改革(主に郵政民営化)に協力してくれる人で組閣する !!』と通告の総理に堀内氏曰く「入閣待望組も多く、老・壮・青のバランスを・・・・」 (堀内センセイも財務狙いでしょ?)
結局、会見後の記者会見では「世代間バランス尊重」となったが、町村総務局長すかさず「バランス重視人事は国民支持失う、コイズミ流人事堅持を・・・」と援護射撃。
自薦・他薦の猟官運動、適齢期のセンセイ方は夏休みどころでなし。いよいよ入閣レース、巷の予想屋(八・熊、ご隠居たち長屋の政治評論家)もジョッキ片手に甲論乙駁。いよいよ面白くなってきた。

2004-08-10
 
【平成16年8月9日(月)】
【午前】8時6分、羽田空港。9時51分、日航チャーター機で長崎空港。10時36分、長崎市松山町の平和公園。被爆59周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典。11時40分、報道各社インタビュー。

【午後】0時17分、長崎空港。2時7分、日航チャーター機で羽田空港。48分、官邸。4時14分、川口順子外相。50分、大泉隆史公安調査庁長官。6時5分、東京・永田町のキャピトル東急ホテル。ホテル内の「村儀理容室」で散髪。7時21分、東京・品川区の公邸。


 ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

総理の夏休み、8月11日~23日の約2週間。日本的には長いのか、短いのか?
15日、終戦記念日に東京・日本武道館で開催の全国戦没者追悼式以外、公式日程なし。
アテネ五輪をテレビ観戦。無為にごろ寝で頭空っぽにするとか ? (誰だい、昔からノーテンキで頭空っぽのハズとか言うのは・・・・) 人間ドック予定も・・・・。

表面的には、平静を保ちつつ静養の構えだが、永田町秋の陣は既に勃発。夏休みの官邸を公邸に移し参謀本部設置だ。
郵政民営化は、竹中と額福に任せ、党内情勢は森と青木。入閣リストと新党役員構想を練る。
友党、公明と学会との良好な関係を維持しながらも、アジア杯や尖閣、東シナ海天然ガス採掘問題など中国との緊張が走るなか、あえて遺族会、古賀誠の顔を立て靖国参拝。
当然、中国、韓国ほか近隣アジア諸国から非難声明・反日行動、学会からも批判が起きることは計算済み。
「嵐を巻き起こす男」これが、自分の信条。対立する風が自らの政権浮揚効果を演出。
アテネ五輪後の国内世論を如何に政権行動に注目させることができるかがカギとなる。
これで郵政族の動きを封じ、月末の民主党代表選の話題を吹っ飛ばす。小沢民主党前代表代行が条件付き岡田現代表の信任などで耳目を引き付けるが微々たるもの。

公明・学会の事前了承をもとに来年年初もしくは春先から初夏にかけて解散-総選挙という抜き打ちで「伝家の宝刀」を抜く用意も。
いつでも宝刀は研いでおかねば党内若手の小童たちを黙らすこともできず、新幹事長の選任は慎重に熟慮しなければ・・・・・。

「総理、総理・・・・」と飯島秘書官の声。ハッと我にかえると一瞬の転寝、まさに『真夏の夜(?)の夢』であったか ?!

2004-08-09
 
【平成16年8月8日(日)】
【午前】東京・品川区の公邸で音楽鑑賞などして過ごす。

【午後】東京・品川区の公邸で読書などして過ごす。終日、来客なし。


― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

四元義隆氏が96歳の天寿をまっとうされた。戦前、近衛、鈴木貫太郎元総理の秘書役。戦後は吉田茂、池田勇人、佐藤栄作、中曽根康弘各氏ら歴代首相の政治指南役、政界の影のフィクサーといわれた人物。
今年は、加瀬俊一元国連大使・外務省顧問も亡くなり、戦前、戦中そして戦後の復興期から高度成長時代にわたる日本の最高意思決定の表裏に詳しい方々が少なくなった。
終戦記念日を前に改めて回想として、振り返るのもよい時期である。
両氏のわが国に対するご貢献に感謝を申し上げ、謹んでご冥福を祈るものである。
また、ひとつ昭和が遠くなった。

合 掌

2004-08-08
 
【平成16年8月7日(土)】
【午前】東京・品川区の公邸で読書などして過ごす。
【午後】6時1分、東京・銀座のホテル西洋銀座。森喜朗前首相、青木幹雄自民党参院議員会長と会食。8時18分、東京・品川区の公邸。


 ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

郵政民営化問題での党内情勢を探る会食会。与党の一致した協力がないと民営化法案は通らないとの報告あり。一部、秋の党・内閣人事の話題も・・・・。

経済財政諮問会議の基本方針をたたき台に竹中金融 ・経済財政政策担当相を中心として法案提出、成立をはかろうと画策の官邸サイド。
一方、党内は郵政族を中心とした反対派の牙城、政調会「総務部会」と官邸・執行部寄りの「郵政事業改革に関する特命委員会」に二分し対立。一昨年の通常国会、総理は党内手続きを後回しにして郵政公社化法案を国会提出の前例がある。今回も竹中担当相らは「党内手続きを省略し法案化」を明言。様々な思惑が絡み対立は深刻化。郵政族の怒りが爆発すれば一挙に倒閣につながる気配もあり、永田町は早くも秋の陣。

民主党内にも郵政民営化反対の「郵政公社を発展させる会」(仮称)が発足する予定。赤松広隆、大出彰、中井洽各代議士が中心メンバー。皆、「全逓」や「全郵政」など職域労組にお世話になっているセンセイばかり。

与野党議員とも所詮は、自らの保身。次期選挙がらみの動き。正々堂々と特定局長の代弁者として郵政事業権益保護の自民党郵政族と「国民のため・・・」と誤魔化し理論で組合擁護のみの民主党。
はたして、この野党第一党に政権担当能力があるのか ? 賢明なる有権者には冷静な目で慎重な選択を切に希望する。

2004-08-07
 
【平成16年8月6日(金)】
【午前】7時50分、広島市中区の平和記念公園。8時、原爆死没者慰霊式・平和祈念式。51分、「地球平和フォーラム岡山」が招いたイスラエル、パレスチナの高校生ら。55分、報道各社のインタビュー。9時41分、広島空港。11時3分、全日空チャーター機で羽田空港。56分、官邸。
【午後】0時4分、杉浦正健官房副長官。2時48分、佐藤壮郎人事院総裁から人事院勧告。細田博之官房長官、麻生太郎総務相同席。3時30分、ブラジル・サンパウロ州のアウキミン知事。4時30分、竹中平蔵金融・経済財政担当相。34分、経済財政諮問会議。6時59分、同諮問会議の議員らと会食。9時18分、東京・品川区の公邸。


 ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

あの日から59年目の暑い夏の到来である。一瞬にして非戦闘員である多くの国民の命が失われたことを考えると戦勝国であり今では同盟国として、終戦後のわが国の復興に多面な思惑を含んで援助等をおこなった米国の責任は重い。
今年は直接、原爆投下機の機長であった米国人も亡くなり、当時の経緯を現場で知りえた立場の方々も少なくなった。投下機の機長は亡くなる直前まで「自分は命令に忠実に従った正当な軍務であった。」と語っていたという。彼もまた、戦後60年近く重い十字架を背負わされた後半生ではなかったろうか・・・・? と考えれば別の立場の戦争被害者なのかもしれない。
そして、今また少し違う局面ではあるが曽我ひとみさんの夫、元米国軍人ジェンキンズ氏の軍法違反に日本政府が恩赦を依頼すること自体にも大きな違和感を覚えるのは筆者ひとりであろうか?

中国でのサッカー・アジア杯。中国人サポーターによる反日行動や中国国内からの日本政府関連H.Pへのハッカーまがいのサイバー攻撃。これらも大東亜戦後遺症の影響があることは否定できない。被害者側の心の深いキズは簡単には洗い流すことはできないものだ。

15日の終戦を前にまたもや「靖国」問題が両国で再燃するだろう。「尖閣」・「東シナ海ガス開発」など懸案は枚挙にいとまがない。わが国最大の友好同盟国、米国の態度も日和見主義であてにはならず在日米軍の今後の動向や日米安保の将来性をも考え、明確な民族自決権と日本のあり方を大いに論じる時、もうタブーなど存在しない。

自民党中堅・若手議員が派閥横断的集まり「新日本創造議員連盟」を発足させた。参院選敗北の責任所在が不明確、党再生目的である。古くは、池田勇人総裁時代に福田前官房長官の父君、赳夫氏がつくった「党風刷新連盟」や「三木おろし」時、江崎真澄・鈴木善幸氏らが結成した「挙党協」など政権末期の倒閣運動の表れだ。9月の党・内閣改造を焦点とする官邸と現執行部そして運営に不満の中堅・若手議員のありとあらゆる手法を駆使しての政権延命、求心力維持とその猟官運動の綱引きである。はたして、後の大物ばかりの諸先輩たちが若き頃、結成した倒閣目的の党改革団体同様の働きが「新日本創造議員連盟」ができるのか注視したい。

2004-08-06
 
【平成16年8月5日(木)】
【午前】8時55分、国会。9時1分、閣議。20分、石原伸晃国土交通相。22分、麻生太郎総務相。31分、茂木敏充科学技術担当相。39分、官邸。48分、竹中平蔵金融・経済財政担当相、伊藤達也内閣府副大臣、五味広文金融庁長官ら。10時16分、堂道秀明駐イラン大使、楠本祐一駐ウズベキスタン大使ら。40分、井上喜一防災担当相、柴田高博内閣府政策統括官。11時27分、武大偉駐日中国大使。藪中三十二外務省アジア大洋州局長同席。

【午後】0時5分、日本・チリ友好議員連盟副会長の真鍋賢二元環境庁長官ら。21分、細田博之官房長官。1時11分、国会。12分、衆院本会議。59分、東京・芝公園の「メルパルクホール」。「市町村合併をともに考える全国リレーシンポジウム2004」であいさつ。2時17分、官邸。45分、佐藤行雄日本国際問題研究所理事長。3時1分、坂場三男外務省中南米局長。40分、金子一義行革担当相。伏屋和彦官房副長官補同席。4時10分、兼元俊徳内閣情報官。52分、国会。53分、衆院本会議。5時25分、官邸。41分、月例経済報告関係閣僚会議。6時7分、竹中担当相。8時24分、羽田空港。9時58分、全日空チャーター機で広島空港。11時2分、広島市南区の広島プリンスホテル。


― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

日歯連事件、さらに拡大か ?!
S元厚労政務官にも日歯連より政治献金がなされているが、直接ではなく自民党の政治資金団体「国民政治協会」経由での所謂、「迂回献金」ではないかとの指摘。若手I大臣なども献金を受けていたが、当時、歯科医政に働きかけができる立場にいたS代議士に当局は関心を持たざるを得ない。

参院選躍進を受けての民主党代表選挙、岡田代表再選に暗雲。憲法改正と国連決議を前提に海外での武力行使を容認する考えの岡田代表に批判的な小沢・横路・鳩山・米沢各氏が会談、代表選への対応協議。岡田代表に党運営や政策等の考えを改めて聞き、今後の対応を決める。

また今春、小沢・横路両氏が合意した憲法改正なしでの自衛隊とは別組織による国連決議に基づく国連主導の多国籍軍に参加可能とする構想に鳩山・米沢両氏と小沢氏が合意署名。

民主党内も少しキナ臭くなってきた。またもや「壊し屋」小沢の本領発揮か ?
いつも王手をかけ、あと一歩のところで自民党に隙をつかれ逃げられる脇の甘さを再び露呈か ?!

2004-08-05
 
【平成16年8月4日(水)】
【午前】10時53分、官邸。11時、国際政治・軍事アナリストの小川和久氏、東京財団シニア・リサーチ・フェローの佐々木良昭氏、二橋正弘官房副長官。11分、岡本行夫元首相補佐官。

【午後】0時5分、閣僚昼食会。2時11分、ギルマーティン米大統領輸出諮問委員会委員。43分、日本経済調査協議会調査専門委員会の葛西敬之委員長、御厨貴主査。3時32分、自民党道州制推進議員連盟の杉浦正健会長、桜田義孝幹事長ら。4時、大島正太郎ジュネーブ国際機関政府代表部大使。30分、小里貞利元総務庁長官。50分、黒田東彦内閣官房参与。5時15分、韓国ウリ党の千正培院内代表ら同党代表団。7時32分、東京・虎ノ門のホテルオークラ。同ホテル内の鉄板焼店「さざんか」で山崎拓自民党前副総裁、二階俊博元運輸相、冬柴鉄三公明党幹事長。9時50分、東京・品川区の公邸。


― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

日本歯科医師連盟(日歯連)献金還流事件で、逮捕された吉田幸弘元代議士らが、業務上横領で起訴。衆議院愛知3区の公選法違反事件の捜査も大詰めとなる。

橋本派の1億円受領の件は、微妙だ。政治団体間の政治資金供与は限度額制限なし。橋本元会長(元総理)が個人的に受領したわけではなく、事務局の会計責任者の法的処罰は免れないとしても政治家個人の法令違反は立証できず。

しかし、友党の神埼公明党代表の言うとおり「世間に納得いく説明責任を・・・」が必要。日歯連事件がクローズアップされた後、会計処理を忘れてました(流石は田中-竹下派の流れをくむ名門派閥、角さんの5億円と換算すれば端ガネ ?!)では世間は納得しない。

参院選総括で自民若手が一斉に吼える。議長の倅のT代議士、青木参院議員会長に責任問題徹底追及。青木氏も「正当な手続きで任命された議員会長、任期中は自分の思うとおりにやる !!」と語気きつく。T代議士も3代目だが、なかなかのもの、もう『ごまめの歯ぎしり』は卒業だ。

一方、民主党、小沢氏に近い若手議員の集まり。参院選での民主党大躍進で意気揚々の若手たちに小沢氏曰く「共産党の議席減を拾ったのみ、決して自民党が退潮したわけでない。」と釘刺す。小沢流の冷静な選挙分析が次期総選挙に如何に反映されるか、こうご期待。

2004-08-04
 
【平成16年8月3日(火)】
【午前】8時30分、官邸。55分、山崎正昭官房副長官。9時26分、国会。31分、閣議。47分、麻生太郎総務相。10時1分、参院本会議。11時3分、官邸。

【午後】0時4分、山崎副長官。2時、梅津至駐オーストリア大使、小田野展丈駐ミャンマー大使ら。11分、亀井善之農相、中川昭一経産相。3時10分、若松謙維前衆院議員。3時30分、宮内義彦規制改革・民間開放推進会議議長ら。金子一義規制改革担当相同席。54分、金子担当相。4時20分、中川経産相。55分、蓮実進自民党国対副委員長。5時1分、竹中平蔵経済財政担当相。30分、草川昭三公明党副代表。7時2分、東京・紀尾井町の赤坂プリンスホテル。ホテル内の「五色の間」で自民党若手議員でつくる「あさっての会」パーティーであいさつ。36分、東京・赤坂の日本料理店「津やま」。二橋正弘官房副長官らと食事。10時16分、東京・品川区の公邸。


 ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ -

民主党代表選挙が30日に告示、9月13日投開票と決定。今のところ岡田代表以外、立候補の動きなし(除く、ナ○ヤから総理を狙う男)だが、憲法改正前の多国籍軍参加構想や武力行使問題等で小沢・横路氏などから既に異論が出始めていることもあり他に立候補者がでるかもしれない。

法務省が、毎週水曜日定例の閣僚昼食会で刑務所の食事提供を発議、4日昼食を府中刑務所で調理したものを官邸に直送する運びであったが、急遽中止となった。
先月末に奈良少年刑務所での集団食中毒事件があり「全閣僚が同じ食事を食べて万一、体調が悪くなっては大変。」と官邸側が憂慮したため。

野沢法相は「バランスのとれた栄養食。少しでも刑務所に関心を持ってもらえば・・・」であったのだが・・・・。
ちなみにメニューは「米7・麦3」のご飯と中華風スープ、鶏肉とピーマンのいため物、大根の漬物、つくだ煮の予定であった。

いつも塀の上をフラフラ歩いている方々。運が悪いとバランスを崩して塀の中へ・・・・。事前に『クサイ飯』など体験する必要なしか・・・・?!

2004-08-03
 
【平成16年8月2日(月)】
【午前】10時16分、官邸。11時34分、自民党の世耕弘成参院議員。

【午後】0時57分、国会。1時2分、衆院本会議。3時34分、官邸。4時59分、国会。5時2分、自民党役員会。24分、官邸。6時33分、経済財政諮問会議。9時14分、東京・品川区の公邸。


 ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ -

衆院本会議、相変わらずの小泉節。田舎芝居に辟易する。

旧橋本派の後継会長選び難航。長老派は集団指導体制目論むが、若手は大幅若返りでの人事刷新要求。
足して2で割る金丸流と同じく、藤井―額福両氏での総-領分離案も出る。ポスト小泉の総理・総裁候補と派閥領袖を分けるということだ。

いずれにしても最大・最強派閥であった旧橋本派の人材不足が、小泉総理の「オレ流」を増長させているのは事実だ。

2004-08-02
 
【平成16年8月1日(日)】
終日、東京・品川区の公邸で過ごす。


 ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

日本歯科医師連盟献金還流事件で、1億円受領の現場にいたとされる橋本派幹部3人の去就に注目。
直接受領の橋本元総理は、会長辞任、派閥離脱で次期総選挙小選挙区出馬せず。
青木自民党参院幹事長は、参院選敗北責任も問われずめでたく参院議員会長就任。また一歩、参院議長に近づいた。(失礼 !! ・親分、竹下元総理譲りの気配り上手。自らは汗かき、雑巾掛けで手柄は他人へでしたし、参院のドンなので議長など何時でもできるか・・・・? まぁ、その時は一丁上がりだけどネ ?!)
野中元幹事長は、昨秋、総選挙にて表向き勇退。
青木・野中両氏は、「3年前のことで記憶にない。」とか。

だが、中原元日本歯科医師会長(参議院議員)と近く、今回逮捕された臼田容疑者(元日歯連会長)と距離を置く橋本氏との仲介に動いたのは間違いなく野中広務氏その人である。
野中氏の地元、京都府歯科医師会の重鎮K氏が、依頼したという見方が関係者の大半。
この一件は、探れば探るほど、深く広範な日歯と政・官との奇妙な人脈・金脈が入り乱れて複雑怪奇。

ただし、厚生族といっても「イロイロ」あり橋本元総理は医・歯・製薬に強く、現職総理は福祉・介護関連に『造詣が深い。』(欲が深いのではありません。)
今回は、無関係でセーフ。検察ヤレヤレである。数年前のO厚生事務次官とA特養グループの時はアブナかったのに・・・・。

五月蝿きセミの声真っ盛りの如きマスコミなど外野の騒がしさとは別として、永田町はじっとこの一件から目をそらせず固唾を呑んでことの成り行きを注視している。まるで岩にしみいるセミの声同様の不気味な静寂、その後に去来するものは「夏草や兵どもが夢の跡」でなければよいのだが・・・・・・・・。

2004-08-01
 
【平成16年7月31日(土)】
【午前】東京・品川区の公邸で書類整理などして過ごす。 【午後】4時49分、東京・築地の映画館「東劇」。映画「エルヴィス・オン・ステージ スペシャル・エディション」観賞。6時52分、報道各社インタビュー。7時1分、東京・銀座のすし店「銀座すし かねさか」。家族と食事。9時51分、公邸。


 ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

7月30日 臨時国会召集、8月6日までの会期8日間。休みを除くと実質6日。衆議院を例にとると8月2日の月曜日は三時間の本会議。火曜日は参議院のみ本会議。水曜日に年金関連の各委員会。木曜日に本会議。そして6日、金曜日が閉会式という日程。野党は、年金審議で最低でも会期1ヶ月は必要といいながら、議運の与党理事と仲良く8月中旬より海外視察。55年体制当時の自社馴れ合い国対・料亭政治と何ら変わりはない。「まじめでひたむきな」原理主義者の野党代表が国民の審判直後の大事な臨時国会をスッポかして訪米中では、なかなか真剣勝負とはいかぬということか・・・・?


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