☆ 官 邸  日 記 ☆ ― Prime Minister Of Japan’s Diary ? ―
2004-08-23
 
【平成16年8月22日(日)】
【午前・午後】東京・高輪の高輪プリンスホテルで静養。終日、来客なし。


 ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

自公民3党の国対委員長が仲良くイタリア・トルコへの外遊に出発。憲法改正の調査・研究目的だ。院内での親睦を深める55年体制時代からの慣例であったが、与野党馴れ合いとの批判から2000年以降は中断されていたもの。

昔は外遊挨拶に野党議員も官邸に赴けば、官房報奨費(内閣機密費)から分厚い餞別の封筒が渡されたもの。(佐藤、田中時代は良かったなぁ !! 同行記者にもチャンと出てましたよ・・・・。今は、秘密・・・・・・?!)

川端達夫 民主党国対委員長は「研鑽のため、批判は論外 !!」と言い切るが『呉越同舟』、与党サイドの術中に既に嵌った感は否めない。

総理側近の中川秀直 自民党国対委員長、夏休み中も静養先ホテル内のフランス料理店で総理と会食。
次期党幹事長との噂もあるなかなかのやり手だ。(道理でよく女性にモテるわ・・・・)

すでに来年以降の大きな政治日程となりうる『憲法改正』を視野に民主党をも介入し組み込む序章ではないか ? との観測もしきり。

7月19日から23日までの訪米に樽床伸二 民主党国対副委員長を同行させ、アーミテージ国務副長官と
の会見にも同席させた。これも民主党中堅・若手介入対策の布石との見方が濃厚だ。

余談だが、この会見でアーミテージ国務副長官が「国連安保理常任理事国入りには憲法改正が絶
対 !!」発言が物議をかもし、ハト派リベラルの河野衆院議長はじめ護憲擁護派が一斉反発。

長年、日米関係に精通してきたアーミテージ氏には「ガイアツでしか変わらない国」との認識が強かっただけに意外であったことだろう。
発言より約1週間を経て訪米した岡田克也 民主党代表には「憲法9条はユニークであり日米関係の阻害要因にならず。」と見解修正した。

米国からの不当な圧力により、国内意見調整を強引に行うというようなGHQ占領下並みの政治手法は最早、時代遅れ。逆に国民の不満が鬱積し極端な国家・民族主義に走るような事態になれば、過去の不幸な過ちを繰り返すことにも繋がる、キケンなことである。

アーミテージ国務副長官は悟ったのかもしれない。(会見同席の樽床代議士はア長官の真摯な個人的見解であり決して高圧的に合衆国政府としての外交圧力ではなかったと擁護しているのだが・・・・・・・。)

逆に岡田民主党代表の方が、「憲法改正してPKO武力行使参加」との考えを示し帰国後、小沢一郎 前民主党代表代行らから猛烈な批判をあびることになった。

小沢氏は22日、主宰する「小沢一郎政治塾」でも『PKO武力行使、改憲不要』と強調し内閣法制局の憲法解釈を「論理的に間違っている」とも批判。
週明け代表選出馬表明の岡田氏がどのような対応に出るのか注視したい。
場合によっては無投票再選どころではなくなるかもしれない。

まさに「法制局」とも揶揄される厳格主義の岡田民主党代表にとっては党内PKO(平和維持活動)が急務、とんだ「ガイアツ」を抱え込んでしまったのかもしれない。

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