☆ 官 邸  日 記 ☆ ― Prime Minister Of Japan’s Diary ? ―
2004-08-26
 
【平成16年8月25日(水)】
【午前】10時49分、官邸着。 11時10分、竹中経財・金融相。この後、防衛庁の西川人事教育局長、先崎、石川新旧統合幕僚会議議長ら。

午後】12時9分、山崎官房副長官。 2時27分、海老原外務省北米局長。 3時4分、道路関係四公団民営化推進委員会の猪瀬委員。 4時46分、ウガンダのヌシバンビ首相。 5時31分、稲嶺沖縄県知事、茂木沖縄・北方対策担当相。茂木氏が残る。 7時17分、ホテル西洋銀座内のイタリア料理店「アトーレ」で杉浦、山崎、二橋各官房副長官ら。細田官房長官が加わる。 9時49分、公邸着。


 ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

沖縄での米海兵隊大型輸送ヘリ墜落事故で、「夏休み」という理由で面会を拒んできた総理がやっと稲嶺 沖縄県知事と会談。
沖縄県民が強い憤りを感じていることを実感、「沖縄の駐留米軍基地問題は沖縄だけの問題でなく日本政府全体の問題だ !!」と歯切れだけは良いが、稲嶺知事が要請した飛行停止など具体的な内容(8/24付掲載 参照)についての回答はいつもの如く抽象的なワンフレーズポリティクス。

沖縄米軍ヘリ墜落問題が何ら解決に進展せぬなか、今度は「北方領土」視察ときた。いつもの如き、目くらまし政治復活である。まるで相撲の奇手『猫だまし』手法だ。
北朝鮮拉致・三位一体改革・郵政民営化・年金・自衛隊イラク派遣問題・・・・・・e.t.c。
全て手詰まり、閉塞感のみが漂うむなしさ、もう小泉マジックの種も尽き果たしたかという矢先、そして夏の高校野球が終わり、アテネ五輪閉幕が近づきつつある絶好の機会を狙い、「国連安保理 常任理事国入り」表明し今度は「北方領土」ときた。

ずいぶん前より、その兆候はあった。YKK時代からの盟友、山崎拓前副総裁が総理の北方領土視察の可能性をかなり以前から言明していた。

来年、プーチン露大統領訪日もあり総理視察が吉と出るか凶と出るか慎重に検討していたことだろう。(政府部内では北方領土訪問まで検討されていた時期もあり。)

現職総理による北方領土視察は、鈴木善幸、森喜朗氏に次いで3人目。両氏はヘリによる上空視察。海上からの総理視察は初めてだ。

総理の「北方領土」視察が発表された日、この問題に大変熱心に取り組んでいた元政治家の裁判が結審した。あっせん収賄罪などに問われた鈴木宗男元北海道・沖縄開発庁長官は最終意見陳述で改めて「無実、政治的逮捕」と涙ながらに述べる。判決は11月5日予定。

あの頃の劇場型政治の主役たちは、総理を除き表舞台から去った。マキコ元外相は総理と袂をわかち自民党離党-議員辞職-再選-民主会派入り。「ソーリー、ソーリー」の辻元清美元代議士も秘書給与詐取で逮捕、議員辞職。鈴木宗男被告も橋本派ニューリーダー三羽烏の実力者であった頃の面影はない。議員人生も「いろいろ」である。

日歯連(日本歯科医師連盟)事件で東京地検特捜部は、1億円小切手を政治献金として橋本元総理が受領しながら政治資金収支報告書に記載しなかった問題で旧橋本派(平成研究会)の当時の会計責任者を政治資金規正法違反で強制捜査に乗り出す。

提供された金額が大きく、全容解明が必要との判断をした模様。既に橋本元総理の政策秘書からの聴取も終了し橋本元総理本人からの事情聴取も必至だ。

いよいよお尻に火が着いた、今度は何処に飛び火するかわからない。

戦々恐々かと思いきや、25日昼、当の本人である橋本元総理、自ら会長を務める超党派「地球環境国際議員連盟」の議員5人とともに民間NPOが都市部のヒートアイランド現象を少しでも和らげるため全国的に呼びかけている「打ち水作戦」に参加し国会内駐車場に水撒き、路面温度が下がることに感心。

口の悪い記者連中、『1億円受領疑惑』の火消しのための水かけでは・・・・・・・・・・?!

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