2004-09-05
【平成16年9月4日(土)】
【午前・午後】東京・品川の公邸。終日、来客なし。
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海外での総理の盟友、ライバルが大きな相手・目標に向かって果敢にたたかいに挑んでいる。
米露の両大統領である。ブッシュ米大統領は、イラクをはじめとするイスラム過激派とのテロ戦争、国内では11月の大統領選再選をめざし民主党 ケリー大統領候補(上院議員)との激しい選挙戦である。
プーチン露大統領は、再選をはたし国内的な政治安定が予測されたが、このところチェチェン武装勢力とおもわれる旅客機・地下鉄自爆テロそして今回、多数の犠牲者を出した北オセチヤ共和国の学校占拠事件とたてつづけのテロ事件は社会不安を増幅し政権基盤まで脅かそうとしている。
一方、総理も郵政民営化で反対派抵抗勢力 郵政族との激しい攻防戦の最中だ。「刺し違える」覚悟で訪れた額賀政調会長にも9月10日の民営化「閣議決定」を譲らず話し合いは物別れに・・・・・・。
竹中経財相から郵政民営化基本方針の説明を受けた公明党も「もう少し、ゆっくりと・・・・」と忠告。政府の性急な動きが続けば「連立がもたず !!」との声も聞かれる始末。
13日からの外遊を前にどうしても『10日、閣議決定』を譲れない総理。
『閣議決定』の重みを熟知している両者の攻防戦だ。(協力度合を考慮して27・28日予定の内閣、党人事行う思惑の官邸側とポストは欲しいが民営化反対、党が政府決定を覆すことの不可能さを知る抵抗派)
週明け6日に自公両党は幹事長・政調会長会談を開き、政府の民営化への中間報告を聞くことになったが、決着のメドたたず。
民営化発足時の三事業一体の特殊会社化ならば落としどころもあるが、当初より分社化を総理が強く推進すればさらに深刻な対立となり一触即発の事態もありうる。
ある議員曰く、「内閣改造までさ。うまくポストにありつけるのは少数。人事が終われば政権末期のダッチロールのレイムダックだ !!」 ・ 「みな一斉に潰しにかかる。それまで辛抱、辛抱・・・・・」
総理は郵政民営化路線強行突破、外遊での「常任理事国入り宣言」の国連演説そして帰国直後の内閣改造と理想を頭に描いているが・・・・・・・・・ ?!
約10日にわたる総理外遊中、抵抗勢力の動きは如何に・・・・・・・・。
「鬼の居ぬ間に洗濯」となり、総理の夢もはかなく「アワ」と消え、洗い流せるかどうか。
永田町の残暑は続く、やはり(決着は総理帰国の23日過ぎ)「 暑さ寒さも彼岸まで?! 」