☆ 官 邸  日 記 ☆ ― Prime Minister Of Japan’s Diary ? ―
2004-09-11
 
【平成16年9月10日(金)】
【午前】9時43分、公邸発。59分、官邸着。10時2分、閣議開始。40分、閣議終了。41分、日本経団連国際協力委員会共同委員長の辻亨丸紅会長ら。茂木敏充情報通信技術(IT)担当相が同席。11時2分、川口順子外相、石破茂防衛庁長官、細田博之、二橋正弘正副官房長官。15分、竹中平蔵金融・経済財政担当相、伊藤達也内閣府副大臣、五味広文金融庁長官。50分、持田周三、木村伊量朝日新聞社新旧政治部長。

【午後】12時4分、報道各社インタビュー。8分、杉浦正健、山崎正昭両官房副長官。1時31分、大会議室にて経済財政諮問会議開始。2時54分、経済財政諮問会議終了。3時42分、臨時閣議開始。51分、臨時閣議終了。57分、杉浦、山崎、二橋各官房副長官。4時53分、高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)出席。5時35分、IT戦略本部終了。37分、浜田幸一元自民党衆院議員。47分、山本一太自民党参院議員。6時10分、二橋官房副長官、柳沢協二官房副長官補。42分、報道各社インタビュー。7時30分、細田官房長官。8時2分、官邸発。24分、羽田空港着。同空港ターミナルビルのギャラクシーホールでアテネ・パラリンピックの日本選手団壮行会出席。9時3分、羽田空港発。28分、公邸着。


 ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―

『閣議決定することは妨げない。』か『閣議決定することを妨げることはできない。』か・・・・・。

微妙な言葉の言い回しにしか文句をつけられない程、憔悴しきった抵抗勢力の惨敗だった。

10日、午前の政府・与党協議での額賀自民党 政調会長発言。党本部での政調審議会では了承されたが、ウルサ型が多い正副総務会長会議では「これでは容認したことになる。党は制度上、内閣に干渉不可能と明記しろ !!」と異論、反対が多数噴出。

結果、『政府が郵政民営化基本方針を閣議決定することを妨げることはできない。』の文言に落ち着くが、反対派議員らは憤懣やるかたない様子。

人事というニンジンをチラつかせた総理の中央突破策に玉砕、かように議員とはポストに弱きものかとあらためて知る。

総務省が、2003年政治資金収支報告書(総務相所管分)を公表した。政治資金 収入総額は3年ぶりに増加に転じ、前年比3.8%増の1400億8400万円となり献金総額は20.9%増え293億2300万円だった。

一方、支出総額も前年比21.3%%増の1511億1900万円と3年ぶりに増加。統一地方選、総選挙実施が大きく影響したものと考えられる。

ヤミ献金事件でお騒がせの日本歯科医師連盟(日歯連)。
2003年も自民党の政治資金団体・国民政治協会(国政協)へ9回にわけ計、3億1000万円寄付。うち1億4800万円(判明分)が受け取り先を指定した「迂回献金」。

額賀政調会長(茨城2区/1480万円)・竹下亘代議士(故 竹下元総理弟・島根2区/2000万円)・逮捕済の吉田幸弘前代議士(愛知3区/5000万円)・石原国交相(東京8区/2000万円)という具合だ。
石原大臣は、過去に計4000万円を国政協経由で献金を受けていたことは既に判明済。

石原氏を除き、残りの3人の出身県はなぜか ?『鵜飼』漁のあるところばかり。(茨城-十王町・愛知-犬山市・島根-益田市)
石原氏の場合は、「タカ」が『鵜』を生んだというところか・・・・・ ?!

発覚した日歯連の『鵜 飼』ならぬ『迂回献金』。

夜の闇の中に幽玄、いや怪しげな篝火。
今にも転覆しそうな不安定に揺れ動く小舟。
日歯連という鵜匠が巧みな手縄さばきで自在に鵜を操り鮎を狩る。

鵜は一度、腹一杯になるまで獲物を食べ、美味しい思いをしたのもつかの間、すべて吐き出させられる。
鵜匠は川に転落し溺れ、見事な筈の手縄が複雑に絡み合って身動きできず一層クビを絞めることとなった。

夏の風物詩『鵜 飼』もシーズン終了間近だが、永田町の風物詩の如き今回の事件展開はいよいよこれからだ。


     ― おもしろうて やがてかなしき 鵜舟かな ―

                                           芭  蕉

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