☆ 官 邸  日 記 ☆ ― Prime Minister Of Japan’s Diary ? ―
2007-05-29
 
【平成19年5月28日(月)】
【午前】8時36分、東京・富ケ谷の私邸発。52分、官邸着。54分、渡辺喜美行政改革担当相。9時8分、甘利明経産相、張富士夫トヨタ自動車会長、渡文明石油連盟会長。36分、教育再生会議合同分科会 出席。10時28分、教育再生会議合同分科会 終了。34分、上村隆史 厚生労働審議官、谷津龍太郎 環境省審議官、別所浩郎外務省国際協力局長。43分、河野雅治外務審議官。11時6分、的場順三官房副長官。13分、望月晴文 資源エネルギー庁長官、佐々江賢一郎外務省アジア大洋州局長。

【午後】12時15分、官邸発。23分、東京・三番町の千鳥ケ淵戦没者墓苑着。拝礼式 参列、献花。44分、千鳥ケ淵戦没者墓苑発。51分、官邸着。53分、的場官房副長官。1時38分、塩崎恭久官房長官。55分、高木剛連合会長らと政労会見。柳沢伯夫厚生労働相 同席。2時25分、的場官房副長官。44分、官邸発。57分、東京・信濃町の慶応大学病院着。故松岡利勝農水相弔問。3時14分、慶応大学病院発。29分、官邸着。30分、玄関ホール。報道各社インタビュー。35分、高市早苗科学技術担当相、坂篤郎官房副長官補。4時56分、官邸発。57分、国会着。59分、自民党総裁室。5時3分、自民党役員会 開始。32分、自民党役員会終了。34分、国会発。35分、官邸着。57分、報道各社インタビュー。6時5分、経済財政諮問会議開始。54分、経済財政諮問会議 終了。7時19分、官邸発。20分、公邸着。35分、公邸発。45分、東京・須賀町の四谷たちばな会館着。故松岡利勝農水相 仮通夜 参列。8時2分、四谷たちばな会館発。15分、公邸着。


 ― ☆ ☆ ★ ☆ ☆ ―


「大変残念、有能な農林水産大臣だった。『 慚 愧』に堪えない !!」

「総理として、閣僚の任命にあたっては当然責任を持って任命した。任命責任者として、責任の重さを改めてかみしめている。私の内閣の閣僚の取った行動に責任を感じている。」

沈痛な表情、目は『カメラ目線』でなく、視点定まらず語る言葉にも力なく、安倍総理。

いろいろ『渦中の人』、松岡利勝農林水産大臣が、豪華議員宿舎と批判された衆議院赤坂新議員宿舎自室(1102号室)で首吊り自殺、遺書 6通。

前日(27日)開催の第74回 日本ダービー、皇太子殿下、安倍総理も観戦、64年ぶりに牝馬優勝と大いに沸いたのだが、東京競馬場に所管農水大臣の姿はなかった。

ひとり淋しく、故郷で一人暮らしの高齢の母(86歳)を訪ね『最期の別れ』、仏壇に手を合わせ、「間もなく帰って参ります。」と祖霊の眠る墓前に誓ったのだろうか ?

故松岡利勝農水相は、昭和20年 熊本県阿蘇市(旧阿蘇町)の農家の長男として生まれ、地元の名門進学校 熊本県立済々黌高校から鳥取大学農学部林学科を卒業、昭和44年 農林省入省。

昭和63年、農林水産省を退官、平成2年2月の総選挙に旧熊本1区より無所属にて初出馬、「政界寝業師」・小泉前総理の政治指南役をも務めた松野頼三元自民党政調会長などを下して最下位で初当選。当選6回。

農林水産政務次官、衆議院農林水産常任委員長、初代農林水産副大臣や自民党農林部会長歴任のバリバリ農水族として、安倍内閣発足と同時に農林水産大臣就任。

『東の(鈴木)ムネオ、西の松岡』と言われるほどの抜群の行動力と政治資金収集能力が、大臣就任後、野党の最大ターゲットに。

戦後在職中に病死した閣僚は、昭和55年の衆参ダブル選挙中に心筋梗塞で急逝した大平正芳総理含め4名、自死を選んだのは終戦前日(昭和20年8月14日)に『 一死、大罪を謝す』と陛下にお詫び申し上げ、割腹自殺を遂げた阿南惟幾陸軍大臣以来の出来事だ。

また、戦後、現職国会議員(新憲法下)の自殺者は5名(松岡氏含めず)、うち半数が官僚出身、故永岡洋治自民党代議士(平成17年・農水官僚出身)や中川昭一自民党政調会長の実父、初代農水相(農林省から農林水産省に省名変更)だった故中川一郎代議士(昭和58年)と農水関係者が多いのは偶然か。

自分の名誉と保身、任命責任追及をかわすため、「辞めたい !!」と考えていた松岡大臣を綺麗ごとで譬えると『 庇 い 』擁護し続けた安倍総理。

「『 慚 愧 』に堪えない。」との安倍総理コメントが誤用では、と指摘あり。

『 慚 愧 』とは、「自らの行いや言葉の過ちを反省、深く恥じること」であり、『残念なこと 』という意味での使用なら大間違い、「最近は反省の意味でも使われており、問題はない ?!」(内閣官房)とのことだが・・・・・。

家庭教師だった平沢センセイ、こんなこともシンゾ~君に教えてなかったの ?

それとも、しっかりした「身体検査」もせず入閣させてしまった自分、自らの保身、責任追及回避のため辞任を認めず、擁護、終には不幸な最悪シナリオに追い込んだことに対する不明を恥じてのことか。

「事務所費問題」で、野党・マスコミから集中砲火、夏の政治決戦参院選が近づくさなかの「緑資源機構談合」発覚、ヒシヒシと迫る特捜部の捜査、内閣支持率低下と追い詰められても逃げる場所なく唯一「黄泉の国」のみ。

自らの欠員により生じた衆院熊本3区補選が、参院選との同日選(7月22日投開票予定)となるは、総理への意趣返しか、あまりに皮肉。

「林野行政のエキスパート」として、自ら半生を捧げた森林保護と水資源、もう誰も責めない、騒がない、ひとり静かに永田町の喧騒を放れ、故郷阿蘇山麓に眠りたまえ、『ナントカ還元水』よりも清く美しい水と森の中で・・・・・。

ご冥福をお祈り申し上げます。

合 掌

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